個人が小資金で出来るビジネスモデル実例
複数のビジネスモデルを重ね合わせて基盤を作る実例
③ このページの記事になります。
事業をパッケージ化して継承し、理想のビジネスへ近づける実例
「1から100」より「0から1」で決定的な差がうまれる

コンサル生からパートナーへ、そして一緒に会社を設立してビジネスはさらに大きくなっていきました。そうなると、時間の捻出が課題になっていきます。講座ビジネスのように人に任せていく流れも作りながら、さらに時間を取られずにキャッシュポイントを増やしていく方法はないだろうかと考えました。

ここで、たまたま見ていた物販の転売ビジネスにヒントを見つけました。ビジネスを始めるにあたり、最もシンプルな考え方が「安く仕入れて高く売ること」。古本屋、古着屋、中古ブランド用品店などでイメージもしやすいと思います。

利鞘モデルの考え方を見直す(せどり、国内外の輸出入)

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物品の利鞘を得るモデルだけではなく、すべてのサービスも仕入れる事は出来ると考えると幅は広がります。

1000円で仕入れて、2000円で売ることができれば1000円の利益というわかりやすさと、インターネットを使ってオークションや輸出入による転売で利鞘を得る個人ビジネスが手軽に始められることから人気があります。僕はここで、物販ではなくサービスでも利鞘を得ることができないかと考えました。

そこで、営業代行という職業の方々は何を売っているんだろうと調べると、複数の会社から販促商品やサービスの案件を受け取っていて、1件成約に対していくらかの報酬という仕組みになっていました。ということは、サービスをしてくれる人に原価を確認して提携することで、自社商品、自社サービスとしてどんなものでも抱えることができるのでは、と行き着いたのです。

受注が入ってもこちらで作業することはないので、大幅な時間短縮が実現できました。WEB周りの制作業務から名刺の作成、風評被害の対策など、60以上にわたって展開しています。

物品だけではなく、すべてのサービスにおいても原価があると考えると幅が広がります。例えば、名刺作成、撮影編集、チラシ制作や配布、WEB制作など、それらができる技術者と契約を結ぶことで、誰でも需要のあるサービスを立ち上げることができるようになります。商品を問屋から仕入れるのと同じ感覚で、サービスを仕入れて利鞘を得るビジネスは、需要の波に合わせて即座に立ち上げることもできます。これほど効率的に資金源を作る事ができるビジネスは、なかなかありません。

多くの方々は、自分でできないものをサービス化しようと考えません。明らかに時代にマッチした人気のサービスがあっても、スキルがないばっかりに参入をあきらめてきた、選択肢から外したという経験がある方もいると思います。では、あなたが作りたいと思うサービスを自在に立ち上げることができたらどうでしょうか?

たとえば、WEBサービスとして様々な政策を受け付けることができるようになりますよね。「僕のところではHP制作、ブログカスタマイズ、FBページ作成、店舗のサイト、ネットショップのサイト構築などなど、WEB制作全般を請け負っています。」と宣伝できます。つまり、何もなかった一個人であっても、第三者にとってわかりやすい価値を作ることができます。社員を雇うでもなく、外注に先払いで支払うというスタイルでもなく、OEM契約で自社サービスとして運営していきます。また、世の中の需要を見てサービスを立ち上げるのも1つですが、自分が使いたいサービスを最優先で揃えていくことで、自分は原価で利用し、サービス化する際には利益が出すことができるので一切の無駄がありません。

サービス利鞘モデルは即座に無数のキャッシュポイントができる

OEMとは、簡単に言うと、他社(他者)の技術を自社の商品として展開することです。大きな特徴は、他社の技術を自社商品として売るということと、価格設定が自由であることの2つです。オンラインもオフラインでも展開していくことができます。

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自分にスキルがなくても、スキルを持っている人と契約する事でサービスを提供できるようになります。販促に困った際には販売権利を譲渡したり委託したりする事で、販促を自動化して権利収入を得るような形にもできます。

僕は、個人の方と提携していくようにしました。既に会社組織でサービスをしている方との契約は原価が高く、ほとんど利益が得られないためです。元WEBデザイナーで結婚を機に退職された主婦、フリーランスでアプリ開発ができる方など、できる限り個人に絞って探していきました。そして、HP制作は3万円、映像制作は5万円など、一般市場に出回っている価格帯よりはるかに安い卸値で契約していきました。

この価格は、僕が無理やり決めたものではなくて、最初に相手に提案してもらって決定していきました。その卸値に利益を乗せて、個人や法人によって価格設定を変えてテストを繰り返し、様々なサービスを提供しています。また、サービスの仕入れはネット関連にこだわる必要もなく、看板やチラシ、製本、DVDのプレス、ナレーション、司会などの事業にも入り込んでいくことができます。

参入者が増えたら競合過多で崩壊するのでは? とどのビジネスでも必ず聞かれることですが、サービスも1つに固執していてはいずれ収入は落ちていくことになるでしょう。ですが、需要は自体は早々消えません。さらに、時代の流れに合わせて気軽にサービスを立ち上げることができるので、従来は難しい特需の波に乗り続ける展開も可能です。

僕は、OEM契約による利鞘ビジネスを自分の時間を作るために始めましたが、アプリ開発ができる、映像制作やってます、と何かしら言える方が、これからビジネスを始める人には大きな武器と成り得ます。

一般企業がスキルの補填や業務拡大に伴い社員を雇うように、僕たちはOEM契約を通じて個と個で利益を享受していくスタンスを取ることができます。資金に限りがある状態でも受注ペースの契約でサービス化していくことができるため、非常にスタートを切りやすいのです。

最初は、自分自身が詳しくない分野のサービスを抱えても良いものかと考えましたが、世の中の社長がすべての細かい業務やサービスに、技術者として精通していることはまずありません。町中に溢れている商品にはすべて原価があり、そこに利益を上乗せして販売しています。ということは、自分で問屋を探して契約して自社商品として売れればいいんだ!という単純な発想ですが、自社で展開していた撮影編集サービスにおいては、わずか数ヶ月で利益の都合上、法人化するほど威力がありました。

また、このOEMモデルは、自分自身の立ち位置がどこであろうと展開することができます。

先ほどの例は、僕が販売者としてOEMメーカーに技術を提供してもらう形を説明をしました。ですが、それだけだと売る力がなければ何もできないということになってしまいます。もちろんプロフィールで自分ができることを書いておくという意味では肩書として使えますが、やはり利益にも当然、繋げていきたいところです。

次の3つのどれに当てはまるかで、やり方が変わってきます。

【販売者】既に何かしらビジネスをやっていて、売るスキルや媒体を持っている。
【技術者】専門スキルがある、または商品やサービスを持っている(作ることができる)。
【仲介者】売るスキルも、商品やサービスも何も持っていない。

販売者は、僕のようにビジネスを続けていく中で構築してきたメディアやお客さんが既にいる場合には、サービスを作って提供していくだけなので最もシンプルです。では、残りの2つの場合はどうすれば良いのでしょうか?

技術者の方は、デザインやプログラムができる、もしくはチラシやポスターが作れる、撮影や編集スキルがあるといった方々を指します。士業などの資格取得によって行える業務も含まれますし、小売店で商品を持っている方も含まれます。この場合には、販売元となってほしいところへ打診していきます。販売力がある方は、商品やサービスの開発をせずにキャッシュポイントが1つ増えることになるので、確かなものであれば断る理由はまずありません。制作実績を見せるのも良いですが、ファーストコンタクトでは、実際に無償でサービスを提供して実感してもらいましょう。

そして、僕のクライアントの中でも最も多かったのが、仲介者です。販売者と同じように、まずはOEMメーカーを探して提携します。その後に、あなた自身がOEMメーカーとなり販売元を探せば良いだけです。

自分がどの立ち位置であったとしても、最もシンプルかつ強力な販促は、トップダウンを狙うことです。僕がパートナーと映像編集サービスをしていた時は、多くの顧客を抱えている方へ打診していきました。その時は無償提供ではなく原価提供だったのですが、推薦の動画をいただいて公開して以降、途切れることなく申し込みが来て、次第に口コミだけで業界シェアナンバーワンを取るに至りました。その後、半年足らずで映像制作会社が設立されることとなります。

テレビやネットのニュースで話題となっているサービスがあれば、OEMで展開が可能かどうかを考えてみましょう。OEMは交渉1つで即座に立ち上げることができて、時間捻出も少ないため、量産体制に入ることもできます。あなたが持っていないスキルや商品であってもビジネスにできる! これは可能性の枠を格段に広げてくれるモデルです。

映像制作サービスを依頼してくれる方に対して、ホームページの制作やアプリの開発などもOEMで契約してお客さんに進めることができるように派生させていきました。映像制作は繰り返し利用してもらえるサービスですが、お客さんが必要と感じてくれる可能性があるものは率先して立ち上げていくことで、自分自身の実務がほとんど発生しない状態でキャッシュポイントを淡々と増やしていくことができます。

個人が小資金で出来るビジネスモデル実例
複数のビジネスモデルを重ね合わせて基盤を作る実例
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事業をパッケージ化して継承し、理想のビジネスへ近づける実例
「1から100」より「0から1」で決定的な差がうまれる