① 個人が小資金で出来るビジネスモデル実例
② このページの記事になります。
③ 時間を奪われずに資金を確保するビジネスモデル構築の実例
④ 事業をパッケージ化して継承し、理想のビジネスへ近づける実例
⑤ 「1から100」より「0から1」で決定的な差がうまれる
編集者型ビジネスで培った経験と実績を元に、教える、伝えるという理想のモデルに一歩近づくことができました。一発目の「ネットアイドル情報誌」の販売が色濃かったために、いつしか省略されすぎて「菅さんはネットアイドル」と紹介されるほろ苦い経験もありながら、多くの経営者の方々と出会い、可愛がってもらいながら学びを得ました。今振り返っても本当に楽しい日々で、この環境を今度は自分がビジネスを教えていく中で作っていこうと決めました。
コンテンツ販売で利益を出し続ける流れ
ビジネスを教えることを始めようと思った僕は、ホームページを作り、ビジネス相談フォームを設けました。最初は無料相談を受けて、直接会って教える場合には有料としました。
今までの情報誌を購入したお客さんのメールアドレスはありますが、ビジネス相談ではジャンルが違い過ぎて活用できません。相談フォームに来た唯一のメールも、業者からの売り込みメールという散々な結果でした。やはり無料であっても、流通を意識しなければアクセスは集まりません。そこで、ビジネスモデルの組み立てに入りました。いつも失敗から気付かされることばかりです。
まず、ビジネスを教えている方々が展開しているモデルを調べていると、主に教材販売、セミナー、会員制、コンサルティングなどのビジネスがあることがわかりました。これらを自分なりに継続性のあるビジネスモデルとして図式化していきました。全体像を把握しないうちに目の前の作業に没頭すると、起業当初のように間違った方向へ進む可能性が高いという教訓からです。
感想は販売ページへ記載し、要望(リクエスト)は商品改善と次作の商品題材としてまとめておきます。サポートで1人1人のお客さんとしっかり向き合う事で感想や要望、時にはモニターとして試してもらうなどの協力を得やすくなります。
コンサルティングを行うためには、会員制ビジネスで着実に成果が出るように教える経験をする。会員制ビジネスをやるためには、これまでの経験をもとにした有料教材を販売する。そして有料教材に興味を持ってもらうために、無料コンテンツを広く配信していく。というように、逆算して1つ1つのビジネスモデルを土台作りと考えて取り組みました。
無料のコンテンツで興味があるお客さんを集めて、有料のコンテンツに価値を感じてもらえるようにメールマガジンを発行して、経験談を元に情報を発信していきました。ここには新規獲得の部分にあたるので、継続的に人を集めていけるように仕組みを整える必要があります。そこで、直接指導するお客さんを集めるためにも、関連性のある無料商品や有料商品を提供することに注力していきました。
商品製作の時間を短縮して代行販売へ
代行販売を受け付ける事で、商品開発に割いていた時間をすべて販売のみに集中する事ができます。利益折半にしても、多くの商品を抱える事ができるために総利益は比較にならないほど大きくなります。
商品の販促に慣れてきた僕は、一気に複数の商品を抱えてビジネスを広げていきたいと思ったのですが、商品作りにはどうしても時間がかかるのが難点でした。そこで、既に商品を出していて販売に悩んでいる方、もしくは初めての経験でどのように売ったら良いかわからない方を対象に、代行販売をしていくことを考えました。
今までは年に数個しか出せなかった商品点数が50個近くまで増えて、利益を折半しても大きな収入源となり、商品構築に欠けていた時間をすべて販促に使えるようになったのです。僕の場合は自社商品として販売しましたが、アフィリエイトも大枠で言えば代行販売の1つです。
※代行販売のASPアカウント
次に、ビジネスを教えていくためにはインターネットだけではなく、壇上に立って話した方がきっと伝わると思った僕は、多くの方々の講演動画を見て、話しの進め方を素人ながら研究していきました。ビジネスタレントのような活動は、代えが利かないために通過点にする必要がありますが、まずは認知を得て人を集めるという目的のために取組みました。
インターネットは手段の1つであって、デジタル化がどれだけ進もうとも、実際に会う、話すというアナログ要素に勝る繋がりはありません。僕が古い感覚なのか、セミナーという言葉には壺を売るような怪しいイメージもありましたが、予備校の授業のようなものと考えを切り替えて望むことにしました。人前で話すという選択がさらにビジネスの枠を広げてくれることになります。
商品販売からセミナー導入による展開例
商品販売同様に、感想や要望をもらう部分に変化はありません。ですが、セミナーや懇親会などの直接会って話す機会を設ける事で、商品やサービスはWEB完結よりも売れやすくなります。セミナーは映像に収める事で映像コンテンツとして販売する事ができますので二次利用していきましょう。
僕は商品を購入してくれた方々へセミナーをやることが多かったのですが、入口を商品ではなくセミナーにして、その後に商品の販売をすることもありました。ビデオカメラに向かって話すのがとんでもなく恥ずかしくて、未だに数回しか経験していません。ですから、セミナーを行っている現場を撮影しました。セミナーで話した内容を、遠方で会場に来られなかった方や開催されていることを知らなかった方々に向けてDVDや動画で配信することで二次収益を確保していきました。
箱型ビジネスモデル
掲げるテーマが、ビジネスの類ではなく趣味や特技など、自分自身が精通しているものがあれば発起人としてポジションもスムーズに獲得できますが、たとえ精通していなくてもビジネスコミュニティを作る事はできます。あなたのコミュニティに興味をある人を集めて、そこに専門家を呼ぶ事でイベントは成立します。まずは自分で旗を立てて、小さなコミュニティを立ち上げましょう。
セミナーを重ねれば重ねるほど販促物は増えていくことになり、自分自身もスキルアップすることができます。ここまででも、ある程度仕組み化されて新規獲得の流れはできていたのですが、アンケートを取るとお客さんが知りたいと思うことは非常に幅が広かったため、ゲスト講師を招いて展開できるように箱型ビジネスへ着手していきます。
箱型ビジネスは、自分に特筆したものがなくても「この指とまれ」の感覚で旗を振ることから始めます。人が集まる場を作る、もしくは活用することは、規模の大小にかかわらずビジネスとして成り立ちます。ビジネスの入り口として箱型モデルを選択する人も少なくありません。参加者から利用料を得る、スポンサーから利用料を得る、先々では自社の商品やサービスを提供するといった長期的に収入が見込める形を作ることができます。
集まってほしい人達をテーマで絞り、自らが主宰者としてイベント組織を作ります。大がかりなイベントではなく、少数のグループ、コミュニティでも構いません。例えば、30代のサラリーマン限定でコミュニティを作り河原でバーベキューをしたり、異業種の交流を目的とした会、講師を招いてネイルサロンの集客について勉強する会、もっと枠を広げればお見合いパーティーや合コンなど、その数は無数にあります。
これらのコミュニティは、インターネットの普及によって今や膨大な数があります。それは、誰にでも立ち上げられるからです。大事なのはコンセプトであり、取り仕切って場をまとめる存在となることです。ゲスト講師のための集客仲介業ではありません。交流の場はリアルでもネットでも、またその両方でも構いません。できる範囲から始めて、規模を広げていけば無理のない展開が見込めます。
パーティーやお見合いイベントでは、男女で参加費を変動させても良いですし、バーベキューやスキーなどのリクリエーションサークルの場合は、イベント時のみ実費に留めて、広告スペースを作って売り出せば利益も生まれます。イベントを繰り返し行えば、お客さんの情報(連絡先)の数はどんどん蓄積されていきます。そこに向けて試供品を提供したい、お知らせを送りたいという方から広告料をもらいます。
僕の場合は、個人でビジネスを始めた方々の交流の場としてSNSを無料公開し、7000名の無料会員を集めました。そこに向けてイベントのお知らせやサービスの案内をして、一定数の方々が購入、参加をしてくれることによって利益を得ていました。一方で、そこに向けて広告を出したいという第三者間市場を成り立たせて、さらに利益を獲得することに繋げていきました。僕たちがテレビを無料で見ることができる背景に、テレビ局がスポンサーから利益を得ているのと同様の仕組みです。
また、僕はお客さんの要望に応えるために勉強会やセミナー、異業種交流会を目的としたコミュニティを立ち上げました。そして、その分野で活躍されている専門家をゲストに招いてセミナーや勉強会を行います。世の中には専門家として活動しながら、どこかできっかけを伺っている方も多いため、規模が10名程度であったとしても交渉余地は十分にあります。
この時点でも人にビジネスを教えていくという目的は一見達成されたように見えますが、もっと深く一緒にビジネスができる仲間がほしいこともあって、会員制のビジネスを始めてみようと研究を始めました。毎月の定額収入を得ることでキャッシュフローにも余裕が生まれると思った僕は、月額制のモデルに挑戦したのですが、これがまた難しいのです。
量産型会員制モデルの構築方法
継続ではなく卒業を念頭において進めていきます。どんどん卒業生を出していく中で、パートナーとなる人を見つけて運営を任せていきます。手離れを想定して新規講座へ注力します。
月額制と相性の良いサービス、相性の悪いサービスというのがあり、何かの手法を伝えるというモデルでは数年と持ちません。資格取得を目標とした講座は、資格取得後には継続しませんよね。地域の交流会や勉強会、またはサービスの利用権利などは月額制でも十分に狙えますが、手法を伝えるという内容だけでは弱いのです。
そこで、90日間の講座にして「継続させない」ことで利益を最大化させる方法を考えていきました。ユーキャンのような通信講座をイメージするとわかりやすいかもしれません。
通常、講座が終了すればそれでお客さんとの関係も終わってしまいますが、終了者の中からスタッフ、もしくは講師となって教えてくれる人を募集して運営側に回ってもらうように打診しました。スタッフや講師は元受講生だったので、講座の流れをしっかり把握しています。新たな人に任せるより優秀なのです。少しずつ任せる範囲を増やして、僕がタッチしてなくても回り出すようにしていきました。そうすることで、次の講座制作へと全力で臨むことができるようになり、複数の講座を展開していくことができます。
講座ではテキストに沿って全員に同じことを伝えていくため、知識や経験の差によって出遅れてしまう人や物足りない人も出てきます。足並みを揃えるのが難しかったのですが、ゴールを明確にして、その地点に到達するまでは個別でサポートも続けるという体制にしました。
その後、教材を購入してくれた方、セミナーを受講してくれた方、動画やDVDを購入してくれた方、そして口座へ参加してくれた方に対して、これまでは僕とお客さんの一対一の関係でしたが、お客さん同士が交流できた方がもっと賑やかで楽しいものになると思い、皆が集まれる場をオンラインとオフラインの両方に用意しました。ネットでは無料コミュニティサイトを作り、オフラインでは定期的に懇親会を行いました。同じ志を持った仲間ができた喜びを満喫する瞬間を、ついに体験することができたのです。
仲間づくりをテーマにビジネスモデルを作っていった僕は、こうして理想を少しずつ形にしていきましたが、これも0から1の段階で描いていなければ大きくぶれてしまったかもしれません。そして、当初の目標だった未来のパートナー作りを目的としたコンサルティングへと着手していきました。ビジネスを楽しむ仲間は増えましたが、より深く一緒にビジネスをしていく仲間作りです。
数年後に大きな成果に繋がるコンサルティングモデル
弊社の場合、コンサルタントの利益の最大化はコンサルティング時の料金ではありません。コンサルティングを通じて成長した先でパートナーとなったところから始まります。こちらが本気になる理由があるコンサルティングをしていきましょう。
コンサルティングは、マンツーマン形式で時間を大きく費やすため、コンサルティング料金で儲けを出すと考えると非常に非効率なモデルです。先々の展望がない場合はお勧めできませんが、未来のパートナー候補を育てていく感覚でクライアントと付き合っていける方は面白いと思います。
コンサルティングでは、どんなジャンルでも、その方法を知りたいという方がいます。インターネットを活用して情報発信する際には、商品やサービスの案内とは別に、経営者としてのコンテンツを持っておくとビジネスの幅が広がります。
期間を終えたコンサル生の数だけ、今後はパートナーとしてビジネスをするチャンスが出てきます。30名のコンサル生がいれば、30通りのビジネスでマーケティングを担当できると思うと、コンサルティングはあくまでも通過点。このモデルでは、リピートを考えずに将来にわたったパートナーの排出をゴールに設定しました。利益の最大化をどこで狙うかと言えば、彼らと訓でビジネスをスタートするときと考えて今現在も取り組んでいます。
すべてのビジネスは、お客さんとの関係性の構築、新たなパートナーとの出会いと考えると、新規獲得、商品開発、リピート、継承の流れはもちろんなのですが、利益以上に固執するものが「何をするか」ではなく「誰とするか」ということでした。いくつかのビジネスを立ち上げた経験がある方は、既に生きるために稼ぐビジネスはクリアして、全力で情熱を注げるビジネスに取り組むようになっていきます。
自分が楽しまなければ、相手にも伝わらないし、伝染していきません。過程を充実させることができれば、日々を楽しめるわけです。僕は1人で何かをするよりも協業して展開することに魅力を感じました。その結果、企業のような組織ではなく、個と個が無数につながって利益を享受することができるビジネスに辿り着きました。
ビジネスモデル作りで重要なのは、どのように継続していく流れを作るのかも大切ですが、それが自分の進みたい道から外れるようであれば本末転倒だと僕は考えています。必ず次に繋がるように逆算して考えていきましょう。そして取り組むビジネスすべてにゴールを設定して、1つのビジネスモデルとしてパッケージ化し、次へと進みます。
先輩達が僕にしてくれたように、僕も同じようにビジネスモデルの中に人が活気づいて動いてくれるような仕組みを意識して取り入れて、教材販売、セミナービジネス、会員制ビジネス、コンサルティングビジネス、他社の役員での参加というように、縦横無尽に自分が進みたい方向へ展開していきました。
① 個人が小資金で出来るビジネスモデル実例
② 複数のビジネスモデルを重ね合わせて基盤を作る実例
③ 時間を奪われずに資金を確保するビジネスモデル構築の実例
④ 事業をパッケージ化して継承し、理想のビジネスへ近づける実例
⑤ 「1から100」より「0から1」で決定的な差がうまれる