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MERCHANT CLUB
コラム 読了目安 約11分

異業種交流会に意味はある?実りある時間に変える、参加の目的と関わり方

マーチャントクラブは、2014年に開設した経営者のためのビジネスコミュニティです。このコラムでは編集部が、クラブで見てきたことや主宰・菅智晃の考え、公的なデータをもとに、経営者の悩みに役立つ情報をお届けしています。

交流会に出てみたものの、名刺だけが増えて手応えを感じられなかったという方も多いのではないでしょうか。異業種交流会は、関わり方しだいで、ちゃんと実りのある場になります。意味を感じられるかどうかは、参加する目的と、その場での関わり方で大きく変わります。売り込み先を探すより、先に相手から「ありがとう」をもらう関わり方ができると、交流会はぐっと実りのある場になります。

交流会の秘訣は、先に「ありがとう」をもらうことです。

この記事の結論

  1. 異業種交流会に意味を感じられるかどうかは、交流会の良し悪しではなく、参加の目的と関わり方で決まる
  2. 売り先をひたすら探す人は上手くいきにくく、関係を育て、相手が喜ぶことを続ける人に紹介が集まる
  3. 「ありがとう」は発注や紹介に限らない。日々のコメントや参加も、相手への「ありがとう」につながる

マーチャントクラブ主宰の菅智晃は、数千人規模の異業種交流会の顧問を務めてきました。この記事では、交流会で手応えを感じる人と感じられない人の違いと、出会いを続く関係に育てる関わり方をお伝えします。記事の中の主宰・菅智晃の話は、菅が毎週配信している音声番組「休日会議」での発言がもとです。次の交流会が、少し楽しみになるきっかけになれば嬉しく思います。

では、本題に入ります。

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異業種交流会に意味はある?答えは「目的と関わり方しだい」です

異業種交流会で手応えを感じられないのは、交流会そのものに価値がないからではありません。主宰の菅智晃は、数千人規模の異業種交流会の顧問を務めてきました。その中で見てきたのは、同じ会に参加していても、手応えを感じる人と、感じられずに離れていく人がはっきり分かれる姿です。

菅によると、売り先の相手をひたすら探すような人は、なかなか上手くいっていないといいます。一方で、関係値を育み、他の人が喜ぶことを続けている人のもとには、紹介が集まっていくそうです。違いを生んでいるのは、交流会の良し悪しではなく、参加する人の関わり方です。

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手応えの差を生むのは、目的と関わり方

交流会に参加して手応えがないとき、その原因の多くは、自分が求めているものと、関わり方のずれにあります。名刺交換をしてすぐに自分の商品やサービスの話をしたり、相手を「買ってくれるかどうか」で見てしまったりすると、出会いが関係に育つ前に終わってしまいます。

菅は2018年の放送で、人脈という言葉を使うとき、人を金脈のように見てしまっていないかに気をつけたいと話しています(休日会議#233)。人とのつながりを、すぐに利益や仕事につながるものとして見すぎると、関係が不自然になってしまうからです。役員として関わることになった人たちとも、最初からビジネスの話をしていたわけではなく、何気ない雑談から関係が始まったといいます。

売り先を探す人ばかりの場 自分 矢印は全部「もらう」向き。名刺だけが残る 相手が喜ぶことをする人がいる場 自分 先に「ありがとう」が集まり、紹介が生まれる

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異業種交流会の秘訣は、先に「ありがとう」をもらうこと

菅は、異業種交流の秘訣を「先に『ありがとう』をもらう流れ」だと話しています。相手が喜ぶことを先に差し出し、感謝される関係を先につくっておくと、紹介や仕事はその信頼のあとに自然に生まれてきます。

ここで大切なのは、「ありがとう」は金銭的な発注や紹介に限らないということです。日々のコメントや、場への参加も、相手にとっては嬉しい「ありがとう」につながります。特別なことをしなくても、相手の発信に一言を添えることや、顔を出し続けることから、関係はきちんと育っていきます。

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出会った相手に、何を差し出せるか

2020年の放送では、繋がる力がテーマになりました(休日会議#344)。番組を一緒に続けている仲間が「出会っていればいいわけではなく、出会った相手に何を提供できるかが大事だ」と話し、菅もそれに同意しています。業界で一番である必要はなく、何かしらのスキルや、差し出せるものを持っておくことが大切だといいます。

その回では、ある方の開くバーベキューが話題になりました。道具の使い方も料理も見事で、体験した人は誰かに紹介したくなり、その人がどんな仕事をしているのか聞きたくなったそうです。集客や営業という言葉を使わなくても、得意なことや体験を通じて人とつながり、そこから仕事が生まれることがあるのです。

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交流会で関係を育てる、3つの関わり方

一つめは、自分が何で役に立てるかを、相手が分かる言葉で伝えることです。名刺に肩書きを並べるより、「この分野なら力になれるかもしれません」と伝えるほうが、相手の記憶に残ります。

二つめは、一度で終わらせないことです。ネット上で以前から知り合っていても、実際に会うと関係がぐっと深まることがあると、菅は2020年の放送で話しています(休日会議#344)。一度の名刺交換で終わらせず、また会える場所に通い続けると、出会いが関係に育っていきます。

三つめは、日々の小さな「ありがとう」を積み重ねることです。相手の発信へのコメントや、イベントへの参加、相手の挑戦を応援する一言は、どれも大げさなことではありませんが、続けているうちに信頼が生まれ、自然と紹介や相談が集まってくるようになります。

売り先を探し続ける人 売り込める相手を探す 名刺交換で終わる なかなか上手くいかない 関係を育てる人 相手が喜ぶことを続ける コメントや参加も「ありがとう」に 紹介や協業が集まってくる

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手応えを感じにくい関わり方と、紹介が集まる関わり方

同じ交流会に参加していても、関わり方で手応えは大きく変わります。違いを並べてみます。

観点手応えを感じにくい関わり方紹介が集まる関わり方
目的売り込み先を探す相手に喜んでもらうことを先に考える
相手の見方買ってくれるかどうかで見るどう役に立てるかで見る
自己紹介肩書きと商品を並べる何で力になれるかを一言で伝える
交流会のあと名刺交換で終わる発信へのコメントや応援を続ける
通い方毎回違う会に一度ずつ同じ場に続けて顔を出す
仕事との関係仕事を取りに行く信頼のあとに仕事が生まれる

表の右側は、どれも特別な才能が要るものではありません。今日の交流会からでも、一つずつ試していけます。

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目的に合った交流の場の選び方

交流の場には、いろいろな形があります。一度きりの交流会、紹介を出し合うことを目的にした会、継続して学び合うコミュニティなど、それぞれに良さがあり、合う人も違います。

まずは、自分が何を求めて参加するのかをはっきりさせてみてください。新しい業種の人と幅広く出会いたいのか、紹介を出し合いたいのか、挑戦を応援し合い、学び合える仲間がほしいのかによって、合う場は変わります。目的がはっきりすれば、合う場も見つけやすくなります。

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交流会の前に確かめたいこと

参加する前に、次の項目を確かめてみてください。当てはまるものが多いほど、交流会で手応えを感じやすくなります。

CHECK LIST

  • 相手を「買ってくれるかどうか」で見ていないか
  • 自分が何で役に立てるかを、一言で伝えられるか
  • 出会った相手の発信に、コメントや応援を届けているか
  • 一度きりで終わらせず、同じ場に通い続けているか
  • 紹介や仕事より先に、相手に喜んでもらうことを考えているか
  • 自分が交流の場に何を求めているかが、はっきりしているか

全部そろっていなくても大丈夫です。一つでも意識して参加するだけで、出会いの手応えは変わってきます。

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一度の出会いから、一緒に伸ばしていく関係へ

マーチャントクラブは、2014年に開設した経営者のためのビジネスコミュニティです。毎月の定例会で同じ顔ぶれと会い続けるので、名刺を交換して終わりの関係にはなりません。

マーチャントクラブでは、会員同士の協業がたくさん生まれています。会員に商品やサービスを売り込むのではなく、一緒に伸ばしていく関係です。信頼関係から受発注が生まれることも多く、クラブの中の経済圏でビジネスを回している人もいます。会員同士の日々のコメントや応援も、そのまま「ありがとう」になっています。先に「ありがとう」を交わし合う関係が、続く場の中で育っていくのです。

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よくある質問

Q異業種交流会に参加しても、成果が出ないのはなぜですか?

多くの場合、関わり方と目的がずれていることが原因です。売り込み先を探すことに集中すると、出会いが関係に育つ前に終わってしまいます。主宰の菅は、関係値を育み、相手が喜ぶことを続けている人に紹介が集まると話しています。

Q名刺交換だけで終わってしまいます。どうすればいいですか?

自分が何で役に立てるかを一言で伝え、出会った相手の発信にコメントを送るなど、交流会のあとにも小さな関わりを続けてみてください。また会える場に通い続けると、名刺交換が関係に変わっていきます。

Q一人で参加しても大丈夫ですか?

大丈夫です。一人で参加すると、そのぶん新しい人と話しやすくなります。最初から成果を求めず、話した相手の役に立てそうなことを一つ見つけるくらいの気持ちで参加すると、緊張もやわらぎます。

Qオンラインの交流会にも意味はありますか?

あります。オンラインは、住んでいる場所に関係なく、多くの業種の人と出会えるのが良さです。そのうえで、ときどき実際に会う機会があると、関係はぐっと深まります。日々のコメントや参加を積み重ねることで、オンラインでも信頼は育っていきます。

Q営業されるのが苦手です。交流会は避けたほうがいいですか?

避ける必要はありません。目的に合った場を選べば大丈夫です。紹介や商談を目的にした会もあれば、挑戦を応援し合い、学び合うことを大切にしているコミュニティもあります。自分が何を求めているかをはっきりさせてから選んでみてください。

Qどれくらいの頻度で参加すればいいですか?

回数よりも、同じ場に続けて顔を出すことを大切にしてください。毎回違う会に一度ずつ参加するより、同じ場に通い続けるほうが、顔を覚えてもらえて関係が育ちやすくなります。

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SUMMARYまとめ

先に「ありがとう」を届ける人に、出会いは集まる

異業種交流会は、関わり方しだいで実りのある場になります。売り先をひたすら探すと手応えを感じにくく、関係を育て、相手が喜ぶことを続けると、紹介や協業が自然に集まってきます。違いを生むのは、交流会の良し悪しではなく関わり方です。

「ありがとう」は、発注や紹介だけではありません。相手の発信への一言や場への参加、挑戦への応援を積み重ねることが信頼になり、出会いを一緒に伸ばしていく関係に変えていきます。

次の交流会では、まず一人、喜んでもらえることを差し出してみてください。そこから、新しい関係が始まります。

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マーチャントクラブ編集部

WRITERマーチャントクラブ編集部

ビジネスコミュニティ「マーチャントクラブ」の編集部。2014年の開設以来、延べ参加者は約1万人(2026年時点)、本部ほか6支部で活動しています。記事に出てくる主宰・菅智晃の考えや体験は、音声配信「休日会議」での発言と本人への確認にもとづいて書いています。

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