今回のテーマは「目的に焦点を当てた菅智晃のマーケティング戦略と戦術」です。
講師はマーチャントクラブ代表の菅さんです。
菅さんは冒頭でおっしゃいました。
「ノウハウなんて興味ないでしょ?」と。
この一言を聞いた瞬間、どれほど私たちがノウハウや大きな流れに流されてしまっているかということに気づかせるために、このテーマを選ばれたように感じました。
世の中に溢れるノウハウの中から、手法や必殺技を私たちはつい探してしまいます。
「それだけを信じてやれば上手くいくんじゃないか」と。
頭のどこかでそう信じている部分の視野を変えていくための価値観や居場所をインストールしていただける回です。
私自身がハマっていた沼や闇に気づけた今回のお話しはとても濃厚で、一度で理解できる人は少ないんじゃないかと思えるほどボリュームタップリです。
難しそうと思われるかもしれませんが、菅さんのお話は具体的例や、様々な状況においての例の紹介や、実際に菅さんがどう動かれてきたかという実例を、「そんなに教えていただいていいんですか!?」という位にお話いただいているので、丁寧に受け取ることでどんどん頭の中でイメージが明瞭になり、理解できずに置いていかれるようなこともありませんでした。
どんどん溢れる情報に流されてしまわないための強さが欲しかったり、今、そしてこれからビジネスを続けていくために大切な基準を知りたい方におすすめの内容です。
講師 菅智晃 プロフィール
2003年、個人インターネットビジネス黎明期より資金3万円で独立。編集者型モデル、箱型モデル、サービス利鞘モデル、量産型会員制モデルを基軸に、独立起業の登竜門としてコンサルティングとプロデュースに従事。
現在はライフワークを中心に、地元の店舗コンサルティングを無料実施、月1回の勉強会と交流会を全国各地で開催するクラブの設立。また、就職と起業が全ての方にとって同列の選択肢となる時代作りを目標に、セミナーや講演を開催。好きな事は起業志望者や経営者との交流。プライベートも99%がビジネスで出会ったクライアントやパートナー。
2016年以降は、中小企業から上場企業までマーケティングを中心としたアドバイザーやプロジェクトに参画。マーチャントブックスでは全シリーズの監修者として輝く経営者の認知拡大に努める。
著書
メール起業40の成功法則(2007年)
小さくて強くて会社の作り方(2014年)
株式会社アイマーチャントHP
プロフィール詳細
公式LINE
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講義内容
自分の可能性を下げてしまうこと
コンテンツを作ろうという時に最も多いパターンが
- 自分の経験
- 自分が得意なもの
- 自分が好きなこと
をコンテンツにしないとモチベーションが上がらない、頑張って売れないという人が多いけれども、自分の経験を優先しすぎると可能性を下げてしまいます。
なぜなら、モチベーションに振り回されると、自分自身(提供者)の満足度は高いけれども、結果が出にくくなり、売上的に厳しくなり…生活がしんどくなる。ということが多々あるからです。
やりがいはあるけど稼げない、喜ばれるけどお金にならないサービスって、まさにこのパターンだわ…。
ビジネスは他者を満たすことであり、どこに悩みがあり、それを解決するために、我々は何ができるのかを提供するものです。
なので、あくまでも自分の経験や得意を事業にしてしまうと、大きく伸ばすことができません。
そこで、「何に悩んでいる人が世の中にどれくらいいるのかという【出版社】と同じ考えを持つことがとても大事だ。」と、菅さんは言います。
有識者の方や作家さんに依頼をして本が完成して、それを広告などでプロモーションして販売するというスタイルというお話を聞いて、「確かにそうだわ」と売りたい本ではなく売れる本という目線、求められているものを提供するから結果売れるという感覚の重要性が私にインストールされました。
ビジネスにおいて大切なこと
講義の中では、考え方以外にも、”立ち回り”や”あり方”についても触れられました。
「我々はいかに労力を減らし、周りの方に喜んでもらいながら、集客できるでとどまらず、その先を見据えた設計をしなければ周りの皆と同じことしかできないだけでなく、自分でなければ再現できない、いつまで経っても大きくできないビジネスになってしまう。」
「だから大多数ではなく少数派の動きをしていくことが必要になってくる。そうすることで一歩先が見れるようになり、もっと楽な道が見えてくるようになってくる。」と菅さんは続けます。
具体的にどこを見て、どうあることを目指すと良いか。お話くださったことを、私なりに表にまとめてみました。
大多数 | 少数 |
---|---|
自分を満たす 自分以外に興味がない 悪いところに注目し続ける 客目線になっている もらうことを考える | 他者を満たすこと 人に興味を持つ いいところを見つけるプロになる 与える側になる |
大多数の中から選ばれるのは難しいからこそ少数であり続ける大切さがよくわかりました。
恥ずかしながら、コミュニティに自分が参加してサービスを受け取る側になった時に人が陥りやすい事例をシェアしますと…。
「さぁ、なにをしてくれるのかな」
「今日はどうやって楽しませてくれるんだ?」
「最近面白くないな、どうした?」
と客側の姿勢になっているとチャンスを逃してしまうというお話の時に、過去に自分がそうであったことを思い出してチクチク刺さっておりました。
サービスを受ける側であっても、与える側でいることで得られることはたくさんあって、そこを見ていかない限りチャンスの順番って回ってこないということが菅さんの言葉で明瞭にわかりました。
なんとなく理解していることは行動に移せないので、菅さんの例えはイメージしやすくて(イメージできすぎて痛みを伴うこともありますが 汗)、菅さんの講義の魅力だと感じています。
インフルエンサーでない我々のやり方とは?
また、つい目がいってしまいがちなインフルエンサーについても触れられました。
「インフルエンサーになろうとしてなくても、ついそこを目指す行動になってしまうことはよくある。」
振り返ってみると、当てはまる方は多いのではないでしょうか。
いいねや、インサイトの数字に振り回されてしまったり、インフルエンサーと同じ動きをしてしまったり、本来我々が目指すべき目的からずれてしまう人がとても多くなります。
有名になろうとすると数字や沼にハマってしまったり、影響力をもとめてしまったり、売れることがゴールになったり、目先の売り上げ(利益)を優先してしまいますが、それは大多数の動きになります。
では、インフルエンサーではない多くの起業家が、今回のテーマである”少数派”としての活動をする場合、どうすれば良いのでしょうか?
菅さんは、「少数派はコミュニティ内の認知をとってポジションをとりにいったり、お客さんを探すだけではなくパートナーシップを結んだり、インフルエンサーが提供できないものを自分が磨いて組むということが必要だ。」と言います。
売れてからがスタートというスタンスや、数年スパンで考えるということが大切です。
大多数の人がハマる実績コンプレックスに飲み込まれずに、実績がなくてもできる方法を選んでいけばいいんです。
少数派であること、例外を恐れないこと、経営者としての目線をコンテンツ制作や交流会、プロデュースなどの場合の事例を複数具体的に紹介していただけたので、自分自身のビジネスに近いものがあるかもしれません。
かおるーん的おすすめポイント
ここからは、ライターかおるーんが「ここは特にチェックするべき!!!」と思ったポイントについてお話させていただきます。
主観を通しての話となりますが、動画視聴の際に参考にしていただければと思います!
完璧にしてから、ちゃんとした渾身のコンテンツを出さないといけないと頑張ってしまいがちの方に、どんどん軽く動くことが必要な意味や事例はとても役立ちそうです。
- 意表をついていく
- 変な約束はしない
- 僕らは喜ばせ屋
という部分は壁に貼っておきたい言葉です。
意識し続けないと、つい大多数に流されてしまう環境の中でいかに自分が経営者としてビジネスを続けていくのかというマインドセットや、視座の取り方、視野の広げ方をインストールしていただける、何度も、何度も聞きたい講義です。
ついやってしまう、ついやらかしてしまうほど、当たり前を変えていくということは難しいので、私自身も繰り返し見るリストに入れています。
第109回マーチャントクラブ定例会 講義ビデオ
目的に焦点を当てた菅智晃のマーケティング戦略と戦術
講義全編
前編:1時間0分6秒
中編:40分57秒
後編:12分43秒
Facebook広告運用検証結果:13分13秒
メンバー宣言タイム:36分58秒
マーチャントクラブのメンバーは過去の講義ビデオをいつでも振り返る事ができます。(講師によっては当日参加者のみに公開する部分があり、講義ビデオでカットしています。)また、勉強会では交流会も含めて自由に質問が出来る環境がありますので、当日参加をお勧めいたします。
講義ビデオは予告なく公開を中止する事もありますので、メンバーは極力講義ビデオに目を通して、理解を深めていただければと思います。
※過去の講義となりますので講師の方々へ直接の質問はご遠慮ください。クラブメンバーの方で、わからない部分や聞いてみたい事は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。勉強会のテーマも随時募集しております。