マーチャントクラブは、2014年に開設した経営者のためのビジネスコミュニティです。このコラムでは編集部が、クラブで見てきたことや主宰・菅智晃の考え、公的なデータをもとに、経営者の悩みに役立つ情報をお届けしています。
起業したばかりのころは燃えていたのに、気づけば手が止まり、やる気が続かない自分を責めていませんか。モチベーションには誰にでも波があり、続かないのは当たり前のことで、大切なのは波と上手に付き合う方法を知っておくことです。やる気が落ちる日があっても、続け方さえ分かれば、あなたの挑戦はちゃんと前に進んでいきます。
モチベーションは上げるものではなく、波があるものとして付き合い、行動のあとについてくるものです。
この記事の結論
- モチベーションに波があるのは当たり前。主宰の菅にも、熱が抜けた時期があった。火を戻してくれたのは、人との出会いだった
- やる気は行動の前ではなく、あとについてくる。体と生活のリズムを整えると、やる気の土台ができる
- 自分の「楽しい」の源を知り、誰かに喜んでもらえることを動機にする。調子が悪い日の過ごし方も決めておく
この記事では、主宰の菅智晃が熱を失いかけた時期から立ち直った体験や、日々の過ごし方の工夫をもとに、モチベーションの波と付き合いながら続けていく考え方をお伝えします。記事の中の主宰・菅智晃の話は、菅が毎週配信している音声番組「休日会議」での発言と、編集部による本人への取材がもとです。あなたが自分のペースで歩き続けるヒントになれば嬉しく思います。
では、本題に入ります。
もくじ
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モチベーションには、波があって当たり前
ずっと同じ熱量で走り続けられる人は、ほとんどいません。2024年の放送で菅は、マーチャントクラブの支部代表たちにもモチベーションの波があると話しています(休日会議#515)。いろいろなことが起きて平穏にはいかないけれど、そのおかげで飽きない、とも話していました。
2016年の放送で菅は、「限界かもしれない」と思ったときの気持ちを書き残していると話しています(休日会議#103)。あとから見返すと、大したことではなかったと気づけるからです。編集部が聞くと、今も自分の気持ちを文章に残すことは続けているそうです。事業の進捗だけでなく感情もメモしておくと、あとで人に伝えるときの臨場感も変わります。感情は月日とともに変わっていくので、その時、その場の気持ちを記録しておくことに意味がある、と菅は話します。波があることを知っておけば、落ちた日も必要以上に自分を責めずにすみます。
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主宰の菅にも、熱が抜けた時期があった
主宰の菅智晃にも、やる気を失いかけた時期があります。2013年ごろ、本を出版したあとは、しばらくビジネスから離れて、セミリタイアのような生活をすることも考えていたそうです。2026年の放送では、その頃、「どうせ同じことの繰り返し」と感じて、急にガムシャラな気持ちが抜けてしまったと振り返っています(休日会議#611)。
知識や経験が増えると、先が見えてしまうことがあります。先が見えると、ワクワクする気持ちが薄れていきます。どれだけ経験を積んだ人にも、こうした時期は訪れるものです。熱が抜けたのは、それまで全力で走ってきた証拠でもあります。
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もう一度、火をつけてくれたのは人だった
菅の熱が戻ったきっかけは、ある花見でした。菅が役員として参画している株式会社TCEの金子さんに誘われて参加すると、たくさんの人が集まっていたそうです。
たまたま菅の目の前に座ったのは、一人の大学生でした。夢を語り、涙ながらに叶えたい目標を話すその姿が、かつての自分の挑戦する気持ちや好奇心と重なり、菅は「もう一度」と火がついたといいます。その大学生が、加藤芳郎さんです。加藤さんはしばらく菅の事務所で一緒に活動し、その後、菅を自分の会社の役員に誘ってくれました。今では、加藤さんが代表を務める株式会社KNOCKの顧問を菅が務めています。
菅は、この経験から、1人でやってはいけないと話しています。2021年の放送でも、仲間との対話のあとは「またやる気に満ちている」と話していました(休日会議#386)。一人で熱を取り戻せないときは、誰かの挑戦に触れてみてください。
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やる気は、行動したあとについてくる
やる気が出たら動こう、と考えていると、なかなか動き出せません。2026年の放送で菅は、1月から筋トレを始めて気づいたこととして、やる気は行動の前ではなく、行動したあとに出てくると話しています(休日会議#615)。行くのがだるい日があっても、行って後悔したことは一度もなかったそうです。
小さくても、まず手を動かしてみてください。動き出すと、気持ちは自然とあとからついてきます。やる気を待つより、先に一歩動くほうが、ずっと早くやる気に出会えます。
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体と生活のリズムを整えると、やる気の土台ができる
菅が筋トレを始めたきっかけは、肩こりを治すためでした。始めて1か月で16回ジムに通い、夜型だった生活が、朝7時ごろに起きる生活に変わったそうです(休日会議#615)。
編集部が聞くと、2026年10月の時点で体重は20キロ減り、肩こりもすっかりなくなって、エネルギーに満ちあふれる日が増えたといいます。筋トレを続けると宣言したことで、必ず結果を出すという気持ちにもなったそうです。動き出すきっかけをくれた人に「ありがとう」を伝えたい、中途半端なところでやめる姿を見せたくない、そして、継続は結果を出すために欠かせない工程だと示したい、という思いがあったといいます。体が整うと、気持ちも前を向きやすくなります。
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調子が悪い日のための作業を決めておく
どれだけ整えていても、体調や気分がすぐれない日はあります。2024年、体調を崩していた時期の菅は、頭を使わない作業として、マーチャントクラブの思い出のアルバムを作っていたそうです(休日会議#522)。「一円にもならない作業だけれど、作っていて楽しい」と話しています。
2025年の放送では、昔は熱があっても作業できたけれど、今は寝るようにしていると話していました(休日会議#606)。体を戻しながら、定例会の動画のサムネイル約150枚を、一本ずつ動画を流しながら作り直していたそうです。こだわりというより、愛着が湧き、気持ちが乗るからだといいます。調子の悪い日にできる、気持ちが乗る作業を決めておくと、止まらずにいられます。
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自分の「楽しい」の源を知る
モチベーションを上げようとするより、自分が何を楽しいと感じるのかを知っておくことが大切です。2014年の放送で菅は、大学時代、友人が持ってきたファミコンのカセット約200本を、1本ずつ全部クリアするまで遊んだと話しています(休日会議#006)。ゲームもビジネスも「すべてが楽しいでつながっている」というのが菅の考えです。
編集部が聞くと、友達と一緒に楽しめるものは何でも楽しく、今の仕事もその延長線上にあるそうです。2025年の放送では、一緒に番組をしている藤岡さんから、菅はお金で踏ん張るタイプではなく、何をして楽しむか、誰と楽しむかにエネルギーが出る人だと言われていました(休日会議#561)。自分の楽しさの源が分かると、やる気の戻し方も見えてきます。
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自分のためだけだと、人はサボってしまう
2021年の放送で菅は、自分ごとだけだと、とことんサボってしまうと話しています(休日会議#383)。そこで、誰かを巻き込んだり、誰かをプロデュースしたり、何かの企画に加わったりして、人に目を向けるようにしているそうです。
今の菅に聞くと、自分ごとだと、なかなか夢中になれない感覚があるといいます。何よりの動機は、「これを検証して共有したら、喜んでもらえるかも、驚かれるかも、嬉しいと思ってくれるかも」という気持ちです。喜んでほしい人の顔が浮かぶと、手は自然と動き出します。
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「してあげたのに」と思い始めたら、続かなくなる
人のために動くときに、気をつけたいこともあります。2024年の放送で菅は、人に何かを教えるとき、「してあげたのに」という気持ちになると苦しくなると話しています(休日会議#515)。
見返りを求め始めると、相手の反応ひとつで気持ちが揺れてしまいます。教えたいから教えている、好きでやっている、という状態に戻すと、続けることが楽になります。好きでやっていることは、誰に頼まれなくても続いていきます。
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止まってしまう続け方と、波があっても続く続け方
同じようにやる気の波がある人でも、そこで止まってしまう人と、波に乗りながら続けていく人がいます。違いは、意志の強さより、波との付き合い方にあります。
| 場面 | 止まってしまう続け方 | 波があっても続く続け方 |
|---|---|---|
| やる気が落ちたとき | 続かない自分を責める | 波があるものと受け止め、気持ちを書き残す |
| 熱が抜けたとき | 一人で抱えて、熱が戻るのを待つ | 人と会い、誰かの挑戦に触れてみる |
| 動き出すとき | やる気が出るまで待つ | 小さく動いて、やる気があとからついてくるのを待つ |
| 体の調子 | 無理をして睡眠や体を後回しにする | 体と生活のリズムを先に整える |
| 調子が悪い日 | 何もできずに一日を終える | 決めておいた、気持ちが乗る作業をする |
| 動機 | 自分のためだけに頑張ろうとする | 喜んでほしい人の顔を思い浮かべる |
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やる気が落ちる前に、整えておきたいこと
できていないものがあっても大丈夫です。一つ整えるだけでも、次に波が来たときの過ごし方が変わります。
CHECK LIST
- やる気が落ちたときの気持ちを、言葉にして残しているか
- 最近、人と話して刺激を受けた時間があるか
- 睡眠や体の調子を整える時間を取れているか
- 調子が悪い日にできる作業を決めているか
- 自分が何をしているときに楽しいと感じるか、言えるか
- 今の仕事で、喜んでほしい人の顔が浮かぶか
波があっても、歩き続けている人の先に、ちゃんと結果は待っています。
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よくある質問
Q起業してモチベーションが続かないのは、向いていないからですか?
向いていないわけではありません。モチベーションの波は誰にでもあります。主宰の菅にも、2013年ごろ、ガムシャラな気持ちが抜けてしまった時期がありました。波があることを前提に、付き合い方を知っておくことが大切です。
Qやる気が出るまで待ったほうがいいですか?
待つより、小さく動いてみることをおすすめします。主宰の菅は、やる気は行動の前ではなく、行動したあとに出てくると話しています。5分だけ、1つだけでも手を動かすと、気持ちはあとからついてきます。
Q燃え尽きたような気持ちから、どう抜け出せばいいですか?
一人で抱えず、人と会ってみてください。主宰の菅も、熱が抜けていた時期に、花見で出会った大学生が夢を語る姿を見て、もう一度火がついたそうです。誰かの挑戦に触れることが、自分の気持ちを取り戻すきっかけになります。
Q体調が悪いと、仕事が手につきません。
体調が悪い日は、無理をせず休むことを優先してください。そのうえで、頭を使わずにできて、気持ちが乗る作業を決めておくと安心です。主宰の菅も、体調を崩していた時期は、思い出のアルバムを作るなど、楽しめる作業をしていたそうです。
Qモチベーションを保つために、日頃からできることはありますか?
そのときの気持ちを文章で残しておくことをおすすめします。主宰の菅は、事業の進捗だけでなく感情もメモに残しています。あとで見返すと、落ち込んでいたことも大したことではなかったと気づけますし、人に伝えるときの臨場感も変わります。
Q一人でビジネスをしていて、張り合いがありません。
自分のためだけだと、人はなかなか夢中になれないものです。主宰の菅は、検証したことを共有したら喜んでもらえるかも、という気持ちが何よりの動機になっているそうです。喜んでほしい人や、一緒に挑戦する仲間がいると、張り合いが生まれます。
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SUMMARYまとめ
波があっても、歩き続けることはできる
起業してモチベーションが続かないのは、誰にでもあることです。主宰の菅にも熱が抜けた時期があり、もう一度火をつけてくれたのは、人との出会いでした。
やる気は、行動したあとについてきます。体と生活のリズムを整え、調子が悪い日にできることを決めておくと、波があっても止まらずにいられます。
自分が何を楽しいと感じるのかを知り、誰かに喜んでもらえることを動機にしてみてください。その気持ちが、続ける力になります。
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