ホスマーケティ作業会が1周年を迎え、大先輩に自己分析の特別講義をしていただきました。(事務所とzoomの同時開催)今回、講義のテーマに自己分析をお願いしたのは理由があります。

作業会を1年間やってきて、参加してくれたたくさんの方と話す中で、「自分に向き合うこと」の大切さを改めて実感しました。私の周囲には、何かに挑戦したい人、人の役に立ちたい人、頑張りたい人がたくさんいます。

・今やっていることが本当に自分のしたいことなのか…
・好きなことを追い求めていいのか…
・頑張っているのに結果がでない…


ビジネスモデルについて語ることがけっこうありますが、それとはまた別に、自分と向き合うことでビジネスモデルを見つけていく人もいるのかなと思ったのです。

どんなビジネスにするかを提案するのも大事だけど、その人がどうしていきたいのか、コーチングを必要としている人もいるのではないか。

そんな思いもあり、今回自己分析のプロであり、マーチャントクラブの大先輩でもある設楽和久さんに講義をお願いしました。

設楽和久さんってどんな人?

設楽さんは自己実現・自己分析のコンサルタント。対象は、経営者、主婦、起業家と多岐に渡り、業種を問わない指導は数百名にのぼり…まさにこの道のプロフェッショナル。

20代前半に癌の疑いがあり手術を経験。2社からクビを宣告され、自分を見失ったことがきっかけとなり「自分の良さとは何か?」を探求するようになったとのこと。

セミナーや教材、自身での実践などで才能や情熱について学び続けること10年以上!自分ならではの強みややりがいを見つけ、現在はその方法をクライアントに提供しています。

設楽さんは他人の良さを見つけるのが上手なんですが、なかでも印象的だったエピソードがあります。

私はいまでこそ、「明るさが武器だ」と、明るさを強みとしていろんな人に評価していただき、自分でも強みだと認識できるようになりました。

でも1年前は、明るくいることなんて誰にだってできることでスキルでもなんでもないと思っていたのです。

そんなとき、当時まだ交流があまりなかった設楽さんがぼそっと、

「ふゆかさんのその明るさは真似しようと思ってもできないですよ。いろんな人が羨ましいと思うところ。僕は同じようにできないから、本当にいいところですよ」

そう言ってくれていたんです。

当時は後輩のことをちょっと褒めてくれたのかなくらいに捉えていたのですが、1年経ってこうして一緒に講義をするようになって、あのちょっとした時間で私の強みを見抜いてアドバイスをくれていたのだと気づき震えました。

コーチングとコンサルティングは別。コーチングが必要な人とは?

今回の講義をどんなものにするかにあたり、どんな人にどんな講義を届けたいかと設楽さんと相談しました。何に挑戦をしていいかわからなくなってしまった人に、強みは何か、動き方の指標を伝えたい、講義のなかで設楽さんのコーチングを届けていきたいと思ったのです。

コーチングというと1対1が一番いいのかもしれないけど、講義に参加してくれた一人でも多く、一歩踏み出せるきっかけを掴めるといいなと。

私はどんなビジネスモデルすべきかというコンサルティングを日頃行いますが、その人自身のやりたいことや動き方が定まっていないとビジネスモデルの設計なんてできるはずもなく、モデルを組んでみたとしても形にならないことも多いのです。

コンサルティングではなく、コーチングが必要な人もいる。その先で、立ち振る舞いが決まってきたらビジネスモデルを考えてもいいのではないかと思ったのです。

ちょっとだけ、講義内容をご紹介

1周年記念のために用意していただいた、4時間にも及ぶ特別講義。全部をここでお伝えすることはできませんが、特に伝えたい部分をちょこっとだけご紹介していきます。

ビジネスが成り立つために必要な6つの要素

ビジネスを成功させている人は、ある6つの要素を偏りはあれど全て満たしているそうです。

それは、

・情熱・才能・人脈・人格・知識・目的

確かに、どれもあったら良さそうに見えるけど、いまいちピンときません。
ところがこれを図にすると…

6つの要素があって初めて家になる。家が倒れないためには全てが必要なんです。やりたいことがわからない人は、「これをやりたい!」という情熱がわからなくなっているから。

スキル(才能)だけあっても、基盤となる情熱がわからないとぶれてしまう。勉強して知識を増やして、交流会で人脈を増やしても、そこからうまく仕事を生み出せない人は人格が足りていない。

例えば、とにかく稼ぎたい!他人は二の次!と言っている人に仕事が頼みたいと思いますか?その人がどんなに質の高いスキルをもっていたとしても…恐らく頼みません。

最後にバシッと決まらない人は、「なぜこのビジネスをしているのか」という、目的の部分がぼんやりしているのです。

家の例えがすごくわかりやすくて…なんか動けるけど、何か打ちだせるけど、いつも軸がきまらない感じでぶれてしまうのはなんでだろうという悩みもありました。

おそらく私に欠けているのは、情熱と目的。土台と屋根がなかったら!そりゃ〜材料はたくさんあっても安定しないなとイメージできたのが面白くてストンと府におちました。

社会の仕組みに埋もれてしまう情熱とは

情熱が欠けている私は、たくさんの人の力を借りて動けてはいるけれど、定期的に「どうしたらいいんだろう」と迷ってぶれてしまう。情熱がないのにどうやって基盤をつくればいいのだろうと悩んだのですが…なんと、情熱がないのではなく、社会に埋もれてしまっているだけだと言うのです。

私たち日本人は、小さいころから「こうであるべき」という教育を受けています。それと同時に、現実的に考えるくせもついてしまっているのです。

例えば、起業は多くの人にとっては異世界の話のように聞こえます。

良い大学を出ていい会社に入って親を安心させる。実際そうした方が私の親も安心するのでしょう。だからこそ、起業を考えるときに変なストッパーがかかるのです。

本当は、「自分の力で人に役に立つ仕事を生み出したい!!」と思っていても、「そんなことできるわけない」という周囲の聞こえないけど聞こえるような声、「みんなと同じ人生」から外れることの怖さ、いろんな潜在意識が自分の中にあって、「ちょっとやってみたいな」くらいに情熱を変えてしまうのです。

才能の扱い方がわからないと知るだけで終わってしまう

講義の中では、ワークを通して参加者が自分の才能のタイプを知ることができます。ただ、こういったタイプ診断をするだけならわざわざ講義にする必要はありません。

今回の一番の見所は、この才能の扱い方を知れるところです。

例えば、「サポートタイプなんだ!」「人前で輝くタイプなんだ!」とわかったからといって、どんな風に動いていけば、どうしたら仕事を生み出せるか…わかりますか?

自己分析って、自己満足で終わってしまう人が多いのです。自己啓発本をたくさん読むけど行動はずっとできない人も同じ。知識を得て、なんでもできるようになった気がして満足して終わってしまう。

知識を得ることだって大事。だけどその知識も、そ才能も、扱っていかなければ何も生み出すことはできないのです。

想いを上手く伝えられない人も動けるように

講義が終わったあとに、参加者の方からたくさんの感想をいただきました。

「講義で教えていただいた自分の特性が全部当てはまっていて、とにかく納得しました。苦手なことも分かったうえで、自分とうまく付き合っていきたいです。」

「今ある講座を受けているのですが、その先生のスキル以上に情熱に惹かれていたんだとわかりました。他にもいっぱい頷くことがあったのですが文字にするのは苦手で…伝わるといいのですが。ありがとうございます。」

「自分のことって、他者との比較で『なんとなくこれは得意かも?』『なぜあの子のようにできぬ…』と思うだけで終わりがちでしたが、こうやって言語化するってすごい力になってくれるなと思いました。

自分の気質を知ることで、”らしい”生き方や、仕事の仕方を選択できるようになるってすごいです!(頭の中には、チーターと鳥が浮かんでいます。同じ『獲物を狩る』でも、チーターなら走った方が速いし、鳥なら飛んだ方が速い、的な^^)

誰と協働していったら良いかというのも分かるきっかけになり、学びしかありませんでした。本当に感謝です…!ありがとうございました」

私は人前で話すことも得意だし、「なんだかわからないけどモヤモヤする」みたいな、自分の気持ちがわからないときでもその心情を伝えることができます。

でも感想を読んでいると、気持ちを言語化することの難しさ、やりたいことを口に出すことすら難しいことなんだなということが伝わってきました。

想いを語れなかったら…周囲の人には当然その情熱は伝わらない。伝わらないということは、理解もされなければ、応援もしてもらえない。

伝えられないことで、挑戦することへのハードルが少しずつ出来上がってしまうんだなと感じました。

今回の講義を聞いてくださった方が、ここから一歩ずつ、自分の才能に自信を持って、想いを伝えて、動いていってくれたら嬉しいです。

想いのある人と一緒に仕事をしていく

この講義で参加者の方の想いもたくさん聞けましたが、何より、設楽さんの想いの強さを実感しました。私に対しても、参加者の方に対しても、一人一人への向き合い方が本当に熱かったのです。

講義の前から、自分のやりたいことや悩みについて何名かの方とやりとりもしていたんですが、許可をもらってその悩みを設楽さんに伝えたら、びっくりするくらいの長文が返ってきて…。

講義の準備中から、いやもっと前から。コロナの影響を受けてこのホスマーケティ作業会の運営に悩んでいたときから、たくさん気にかけてくださって…想いのある人との仕事は本当に楽しいです。

特に私は好きな人と一緒にこうしてやる方が、一人でやるときより何十倍も行動できます。

本当に今回一緒にこうした講義ができて嬉しいです。

ホスマーケティ作業会、1年目はとにかく切磋琢磨しあう環境を提供して、その中で交流がどんどん増えていって飛躍のきっかけを作る場所に育っていきました。

2年目も交流は続けるけども、もっと私自身の挑戦する姿もみせて、先輩方もどんどん巻き込んで、環境の力もあげて、関わってくださる人にもっと大きな変化を起こしていきたいです。