マーチャントクラブセミナー第71回目の講師は『メンタルクリニックの院長であり、精神科医・認知行動療法の専門家』である、山下悠毅さんです!

広報員会ライター:松崎康学
もし、今読んで下さっているあなたが経営者であるのなら、『時に大きな不安に悩まされる…。(しかも一人で)』そんなご経験をお持ちではないでしょうか?
表では決して顔に出しませんが、「裏で一人悩み・苦しむ事がある…。」と言うお話は私も聞く事があります。
例えばですが…事業の先行き、環境の変化、競合の台頭、ビジネスパートナーとの不和、家族とのすれ違い等…。
こうした不安や悩みは、自らが船頭となって舵を切る経営者だからこそ与えられる課題なのかもしれません。でも、だからこそ、こうした課題を乗り越えた経営者だけが、何年、何十年と続く事業を創っていけるものなのだと思います。
そうした課題を乗り越え、精神的な不安を解消するカギとなるのは『行動』だと、今回の講師である山下さんは言います。
実は山下さん、メンタルクリニックを令和元年12月に開院されたのですが、その直後にまさかの新型コロナウイルスが世界的に広まってしまう…。と言う、最悪のタイミングとなってしまいました。
そんなコロナ禍で感染が危惧される中、グループコーチングを主体としたサービスを提供するという状況に、精神の専門家である山下さんでさえ、不安で眠れない日々を過ごしたと言います。
そんな中、山下さんがどのようにして、最大級ともいえるこの課題に向き合い、不安を解消してきたのか?
きっとここまで読んで下さったあなたも気になるはずですよね。
本質は正にそこで、『単なる学術的な心理学を超えた、本当に実践的なココロのあり方を身に着けるカギがある』と今回の講義で私は思いました。
今回の講義のカギとなるのは、現実への向き合い方から『行動を起こし』、そして『行動し続ける』ことで成功確率を上げる。そんな『行動の心理学』。
冒頭で挙げた例など「時に強大な不安に苛まれる事がある…。」という方に今回の講義はまさにピッタリだと言えます。是非、この山下さんの動画をご覧ください。不安を吹き飛ばし、幸福と成功を手にするための『ココロの取扱説明書』となるでしょう。
講師 山下悠毅 プロフィール
埼玉県出身。帝京大学医学部(平成16年)卒業。同年医師免許を取得。東横恵愛病院精神科医局員、たわらクリニック院長、榎本クリニック院長を経て、令和元年12月よりライフサポートクリニックを開設。
【取得資格】
精神科専門医・指導医、精神保健指定医、医師会認定産業医、コンサータ錠登録医
【専門】
認知行動療法(うつ、不安、発達障害、各種依存症)
著書
いい子をやめれば幸せになれる 弘文堂
うつの捨て方(共著) 弘文堂
趣味・特技
極真空手
極真会館東京城北支部指導員
2007年北米選手権大会優勝
講義概要
心の病と幸福の因数分解
講義の前半では、精神的な病そのものの考え方から始まり、幸福と成功の関係、幸福のために必要な力についてお話し下さいました。
特に幸福に関する本質的な視点は、『成功したから幸福』になるのではなく、『幸福だから行動が継続出来、成功確率が上がる』という事であるという事。単に治療的な視点ではなく、経営者としてのあり方について示唆を与えて下さいました。
・どこからが「心の病」なのか?
・ロシア人がアルコール依存にならない理由
・薬が効く「うつ」と効かない「うつ」がある
・人は生活水準が上がれば「幸福」になれるのか?
・成功しやすい人の2つの分類
・幸福を因数分解する
アドラー心理学と認知行動療法
講義の中盤では、心理学の枠組みとして、アドラー心理学と認知行動療法の実践的な考え方についてお話下さいました。
これは、山下さん自身がグループコーチで実践されている心理学であり、多くの自己啓発本で語られる本質的部分をカバーしているものでもあるな。と思いました。
私、松崎自身も心理コーチングを行っている為、特にこのパートは改めて気付きや学びとなるポイントが多かったと感じます。
・辛い幼少体験は心の病を発症する?
・確認願望 ドラクエ3でもっとも売れた書籍は?
・原因のフロイトと目的のアドラー
・アドラー心理学の3つの技法
・見方を変えるだけでは不十分 認知行動療法について
・自身の望む結果や感情が得られる認知が「正しい認知」
・「他者への怒り」の正体は「自分は損をした」という被害妄想
CanからBeへ~揺るがない自己肯定感とは~
講義の後半では、山下さんがこのコロナ禍でクリニックを開院するという実際の経験をもとに、不安に対する向き合い方、揺るがない自己肯定感のあり方、そして人生の質の高め方についてお話下さいました。
特に、実践に裏付けされた『人は「できる事」しかできない。だから「できる事」だけをしよう。』という真理は、巨大な不安の中、経営者としてのあり方と行動の指標となりました。
これは、未曾有のコロナ禍という状況下において、少し冷静になれると言いますか…。経営者として生き残ってゆく上でもとても大事な事では無いかな。と思いました。
・人は「できる事」しかできない。だから「できる事」だけをしよう。
・コロナ渦で「できなかった事」「できた事」
・目前のことに全力を出すと何がおこるのか?
・自信と自己肯定感との違いについて
・Canの自信と、Beの自信
・人生の質とは何か?
松﨑的見どころポイント!
ここからは、ライター松崎が「ここは特にチェックするべき!!!」と思ったポイントについてお話させていただきます。
主観を通しての話となりますが、動画視聴の際に参考にしていただければと思います!

第一線で闘う人間だからこその「正しく穿った見方」
山下さんは、メンタルクリニックの院長として経営に立ち、また精神科医としてクリニックでのグループコーチングを実践、更には、極真空手の指導員(北米選手権優勝者)という現役の武道家でもあります。
共通するのは、各分野の第一線に立つ実践者であるということです。だからこそ、その言葉の一つ一つにドッシリとした重みを感じざるを得ませんでした。
例えば、山下さんは「夢はあきらめなければ叶うって、僕大っ嫌いなんですよ。」と切り捨てます。「まるで2位とか3位になった人が夢あきらめたみたいじゃないですか」と。確かに、行動を継続することは大切だけれども、それは成功確率が上がることで、成功が約束されるわけではない。
本当に大切なのは、それでも行動を続けられるためには、どうすればよいのか?ということ。そこに、成功するから幸福になるのではなく、幸福だから、行動を続けることができ、成功確率が上がっていく、という真実があるのだ。という事を感じました。
そんな行動のための「あり方」について、山下さんの心理学的知見と実践された経験知の中でお話下さいました。
・原因究明だけでは変化は起きない、目的を捉えるというアドラー心理学の本質
・物事の見方を変えるだけでは人は元気になれない、行動の変化こそがカギ
・本当に強大な不安の中、それでも悲観しないようにする、なんて無理、無理ではないことをする
巷の自己啓発本にありがちな甘言を排して、実践に裏付けされた経験知を伝える、そんな山下さんから学べる、「行動」の心理学は、人の心の本質を正拳突きのごとく貫いてくれました。

広報員会ライター:松崎康学
マーチャントクラブに興味が湧いた方へ
『マーチャントクラブ』は挑戦を続ける経営者のためのビジネスコミュニティです。
キャリア、実績、事業規模問わず「挑戦」を評価出来ると自身のビジネスの幅が広がり、学びの充足感も増します。経営者、会社員、学生、主婦などの立場に関わらず、等しく挑戦者を歓迎し評価する文化を大切にしています。
クラブイベントとして、毎月様々な業種の経営者が講師として登壇し、事例などを共有するセミナーや懇親会や部会など…。学ぶだけではなく「挑戦」する人が活躍できる場です。
ひょっとすると、『挑戦する経営者の集まり』というと、ビジネスライクだったり、厳しいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、私、松崎が感じるマーチャントクラブは『終わらない文化祭』のような場。それぞれがビジネスを通じて自分を表現し、和気あいあいと刺激し合い、共に活動する、そんなイメージです。
「どんな場なのかもっと詳しく知りたい!」「どんな方が在籍されているのか知りたい!」と思われたら、ぜひ私松崎までメッセージを下さい!
もちろん、松崎個人に対してでも大歓迎です!

広報委員ライター:松崎康学
第71回マーチャントクラブ(zoom配信)
ココロの取説
活動報告記事も併せてどうぞ

第71回マーチャントクラブ勉強会 in千川【ココロの取説】 ライフサポートクリニック 山下悠毅 講師
マーチャントクラブのメンバーは過去の講義ビデオをいつでも振り返る事ができます。(講師によっては当日参加者のみに公開する部分があり、講義ビデオでカットしています。)また、勉強会では交流会も含めて自由に質問が出来る環境がありますので、当日参加をお勧めいたします。
講義ビデオは予告なく公開を中止する事もありますので、メンバーは極力講義ビデオに目を通して、理解を深めていただければと思います。
※過去の講義となりますので講師の方々へ直接の質問はご遠慮ください。クラブメンバーの方で、わからない部分や聞いてみたい事は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。勉強会のテーマも随時募集しております。