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つづきじゅんこ
マーチャントクラブ広報委員の「つづき じゅんこ」です。この記事では、マーチャントクラブに所属する経営者へのインタビューを通じて、マーチャントクラブの魅力や個々の経営者の経験を通した学びをお伝えします。

今回取材するのは、クラブNO.173、en-joi合同会社代表メンタルビジネスコーチで、マーチャントクラブ横浜支部代表もされている、松﨑康学さんです。

社会人3年目の評価面談で、休職者にしかつかないはずの最低評価がついたという松﨑さん。そこから「最優秀社員」に変えてくれたのが「心理学」だったそう。そんな心理学やコーチングに精通している松﨑さんの、「こころ」を扱うことへの想い、ご自身の事業を立ち上げることになった意外な理由についても、今回お聞きしました。

前編をご覧になっていない場合は、こちらか前編取材記事へどうぞ!

ビジネスで売上を上げていくには、スキル以上に「こころ」は欠かせない。

つづき:松﨑さんのお仕事をお聞きした時、最初にビジネスプラス「こころ」も扱っている、というのが特徴だと感じました。マーケティングや集客を扱ってます、という方が分かりやすくて、やってる人も多いと思うんですけど、松﨑さんが「こころ」も入れている理由は、どんなところにありますか?

松﨑:一つは、心理学の専門家として活動しているので、自分が貢献できる、「こころ」の部分は外せないという理由があります。そしてもう一つは、売上とかビジネスでうまくいっていないのって、突き詰めていくと、信頼関係とか「こころ」の部分なんだということが、明らかだと思っています。

もちろん売上と聞くと、マーケティング戦略や集客手法ということが、先に浮かぶんですけど、マーケティングも集客も相手の「こころ」を捉えられないと、うまくいかない。それに世界中で読まれているようなセールス本も心理学者が書いていたり。ビジネスで売上を上げていくには、「こころ」が欠かせないということに気づいて欲しいということが、「こころ」も扱っている二つ目の理由です。

つづき:松﨑さんがいう「こころ」は、お客様の「こころ」のことですか?

松﨑:それもあります。お客様の興味を惹くための「こころ」それと、もう一つ、ビジネスをするご自身の在り方とかを整える「こころ」の二つの意味を、含んでます。

コミュニケーションが必要なビジネスなら、2:8でスキルよりも「こころ」が重要だと思ってます。

つづき:なるほど。では、マーケティングや集客のビジネススキルと松﨑さんが思う「こころ」について学ぶ、整えることと、重要度の割合は、松﨑さんはどう考えてますか?

松﨑:僕はスキル2、「こころ」8だと思ってます。これについては以前、ラジオ番組※によく来てくれるすごい経営者さんが、営業でお客様との会話はビジネス2割、雑談8割、だと話してて。それがいろいろ試した結果、成果が出る割合だと、はっきりおっしゃってたんです。それを聞いた時、営業でもやっぱりお客様の「こころ」を掴むこと(雑談)に、時間を使うんだなと、確証を持ちました。

※マーチャントクラブ横浜支部主催 stand.fm「バタバタラジオ」毎週土曜日22時30分~

つづき:それ、私も営業してたので、すごくよく分かります!

松﨑:よく、話す時は結論を先に、とか、この順番で話せば売れる、とかテクニックが先行したりしますけど、雑談で仲良くなるとか、相手の気持ちを理解するとか、結局は、「こころ」が大切だと思うんです。

ただ、もちろんビジネスによるところはありますけどね。例えば、僕も以前やっていた物販ビジネスは、あまり「こころ」の必要性は無かったし。でも、コミュニケーションが必要なビジネスなら、「こころ」の重要度が8割だと思ってます。

ビジネスで大切なのは、とにかく相手にベクトルを向けること。

つづき:「こころ」が大切と聞いて、そう言えば松﨑さん、いつも穏やかだなぁと感じるんですが、私怒りっぽいので、穏やかでいる秘訣を是非、知りたいです!

松﨑:いやぁ、ぜんぜん穏やかじゃないですけどね。パソコンがフリーズしたら、よく伝説のスーパーサイヤ人になるし(笑)

ただ、人と話す時は、「こころ」の安定は意識しています。秘訣というと、相手にベクトルを合わせることかな。自分にベクトルを向けていると、イライラしたり穏やかじゃいられなくなる。逆に、ベクトルは相手に向けて、何を考えてるんだろう、どういうことを知りたいんだろう、と考えるとイライラしないですよ。

つづき:それは、結局さっきの「こころ」が8割という、ビジネスで重要なこととまったく一緒っていう気がしますね。

松﨑:確かに、そうですね。そう言えば以前、定期的なビジネス交流会で質問タイムがあって、調子がいい時は、質問がバンバン出てくるけど、時々質問がまったく出てこないなぁ、という時があったんです。何でだろうと考えてみると、そういう時は、質問しなきゃいけないとか、こういう質問をしたら嫌われるんじゃないかとか、自分がどう思われるかっていう方に、意識が向いてる時だったんです。

逆に、相手に本当に興味を持って、この人は何でこれをやったんだろう、これはどういうことだろう、教えて欲しいな。みたいに完全にベクトルが相手に向いてる時は、質問が湧いてくる。

それも含めて、ビジネスでベクトルを相手に向けるって、本当に大事だなぁと思ってます。

頭で分かっていたことが、行動に移せるようになったのは、マーチャントクラブのおかげです。

つづき:ベクトルを相手に向ける、なるほど。それを聞いても、やっぱり松﨑さんの中で、「こころ」の部分をすごく大切にされているんだなぁと、感じますね。

松﨑:そうですね。確かに心理学に力を入れて学んできたので、それはあると思うんですけど、正直、頭でわかってても、行動できないことがたくさんあったんですよね。それが、マーチャントクラブに入って、菅さんはじめ、たくさんの人が、相手にベクトルを向けて、どんな立場でも貢献できるっていうこと。その意義だったり、実践できる場を与えてもらって、やっと腑に落とせて、行動できるようになったと思ってます。

ビジネスで大切な自分を客観視するスキル習得には、瞑想がお勧め。

つづき:そうやって、ご自身を客観視できるのも、松﨑さんの強みですよね。私は、起業してみて、客観視できることって、すごく大事なんだなぁ、と思ってるんですが、客観視できるようになるコツってありますか?

松﨑:Googleとか企業でも取り入れてますけど、瞑想はお勧めです。それは、科学的にも、心理学的にも理にかなっていて。

瞑想って、呼吸に集中しろって言われても、すぐ雑念がいっぱい出てくるじゃないですか。「今日のご飯、どうしようかな。」とか「あの人、まだ怒ってるかな。」とか。で、集中できずにいろんなこと考えちゃうと思うんですけど、そこから一歩引いて、「あぁ、自分はこんな雑念を感じてたんだ。」「ご飯のことが気になる人間なんだなぁ。」とか、雑念の流れの中から一歩出て、客観的に自分の心を捉えてみる。

瞑想は、そうやって繰り返すことで、客観的に見るトレーニングができるので、効果的ですよ。

コーチングは、素早く気づきを得られて、望ましい未来目標を、コーチと整えながら描けていける良さがあります。

つづき:ちなみに松﨑さんは、コーチングもされてますが、自分で客観視するのと、コーチングを活用して、客観視するのとは、どう違いますか?

松﨑:コーチングの方が、ダイレクトに素早く気づきを得られますね。効果も早いです。瞑想は、長年習慣にして、客観視のクセをつけるという感じ。人は、自分という枠組みからは、なかなか離れられないんですよね。でも、コーチングだと、自分以外のぜんぜん考え方の違う人の視点から、意見や質問をもらえる。

あとは、目標やゴールの方向性を整えられるっていうのは、コーチングの特徴ですね。瞑想で客観視できたとしても、そこは難しい。質問という投げかけがあることで、見えていない望ましい未来の目標を、コーチと整えながら描けていく、というのがコーチングの良さです。

つづき:コーチングは、コーチとの相性も重要って聞いたことがあるんですけど、松﨑さんも相性とか考えますか?

松﨑:コーチングの格言で、「下手なクライアントがいるんじゃなくて、柔軟性の足りないコーチがいるしかありえない。」という言葉があります。

この人は今の状態で素晴らしい、とあるがままのその人を認めながら、良さを引き出していくことがコーチングの大前提になるんです。だから、僕は相性については、気にしてないですね。

目の前の機会を大切に、自分が貢献できることをやっていくと、いつの間にか仕事になってる。

つづき:さすが、プロは相手を選ばず!!そう言えば、松﨑さんは、コーチの育成もされてたんですよね。

松﨑:はい。コーチングや心理学をお伝えしている法人で、コーチ育成もしてました。

つづき:その後、個人でマーケティングやコーチングを、事業にされるきっかけは何だったんですか?

松﨑:それこそ、成り行きというか、マーチャントクラブがあったからなんですよね。

つづき:えっ、そうなんですか?

松﨑:そうなんです。これまで心理学やコーチングを学んで、企業向けの研修講師やコーチ育成もしてきました。それを始めたきっかけは、人事部門に長くいて、会社の激務やパワハラで、職に戻れない人もけっこう見てきて。それに対して、周りを幸せにするために仕事をしているにも拘らず、その仕事で人生がゆがんでしまうって、どうなんだろう、と怒りを覚えたので、人のこころの扱い方を啓蒙できる仕事をしたいと思ったことだったんです。

でも、マーチャントクラブに入る前は、しばらくそこから離れて仕事をしてました。

それが、マーチャントクラブに入って、メンバーのイベント参加の時、僕がコーチングスキルがあるって、以前話した方が、僕にアドバイスを求めてきたことがあったんです。

そのアドバイスが、思いがけず好評で、そこに参加していた方から、コーチング依頼を受けたり、セミナー依頼を受けたり、そこから徐々に今のマーケティングやコーチング事業に繋がっていきました。だから、自分で意図して、今に繋がった訳じゃないんです。

つづき:それは、意外でした!松﨑さんは、強い意志で今の事業を始められた、と思っていたので。

松﨑:もちろん意志もあったんですけど、どちらかというと成り行き的な要素も多いんです。だから、最初の話に戻っちゃいますけど、コミュニティに入って、ベクトルを相手に向けて、積極的にイベントに参加してみたり、お礼を言ったり、本当にささいなことでも貢献していく。その結果、僕で言うと今、横浜支部の立ち上げに携わらせてもらっている。そんなすごいことが、起こる。

何がきっかけになるかって、本当に分からないので、何をしたらいいか分からない、という人がいたら、目の前の機会を大切に、大きいことじゃなくても自分が貢献できることをやっていくと、いつの間にか意外なところにたどり着いて、仕事になっている。ということが起こると、伝えたいですね。

つづき:つづき:自分で何かやってみたいけど、どうすればいいか分からない、っていう人は多いと思います。今の松﨑さんのメッセージは、そんな人の励みになる言葉ですね!!松﨑さん、本日はありがとうございました。

クラブNO.173 松﨑康学プロフィール

メンタルビジネスコーチ
マーチャントクラブ横浜支部代表 / en-joi合同会社代表

心理学講師/メンタルトレーナー、ネット物販経営者、マーケティング研究家として活動中。

1982年、神奈川県横須賀生まれ。

慶應義塾大学卒業後、複数社で勤務。人事領域の専門家。人財開発法人にてNLP心理学を修め、法人専属トレーナー・コーチ・研修講師として活躍。経営者向けトレーニングでは心理ブロックを解き、夢や理想に向かう原動力が得られると評価を得ている。

勤務の傍ら、物販ビジネスで夫婦で起業。ネット卸物販塾で講師を務める。

マーケティングの専門家である菅智晃氏に師事し、マーチャントクラブに入会。クラブでは「すごい案内所」を担当し、ビジネス経験と心理学・コーチングで、経営者のお悩み解決に尽力している。

代表を務めるマーチャントクラブ横浜支部では、経営者向けにコーチングの学び・実践の場を提供。コーチングを通じて売上アップや協業創造を目的としています。

趣味は、料理、読書、育児、アニメ、好物は二郎系/家系ラーメン。


マーチャントクラブ横浜支部公式サイト
バタバタラジオ(毎週土曜日23時ライブ配信)

インタビュアー / つづきじゅんこ

つづきじゅんこ

「伝わる力」であなたの魅力が必要な人に届く、ファンができて応援される、未来を自分で創っていける ファン作りプロデューサー。

気づいていないあなたの魅力や想いを、引き出すこと。そしてそれを、本当に必要としている人に届けるための、あなたに合わせた伝え方作りが得意。

「ねばならない。すべき。」の強い長女気質で、自己開示も苦手、相手の気持ちを考えて、何を話すかを常に考えてしまう性格。

営業職を通じて、相手に伝わるコミュニケーション力を身につけたことで、その性格でも、40歳人生初の新規開拓営業で、入社1年でトップ、最高で半期2,000万円を売り上げ、営業70人の中で表彰、24年半の非正規雇用から抜け出し、大手メーカー正社員に。その後も、菅智晃氏の難関と言われるコンサル面談合格、有名女性起業家の方の100名以上の面接を通過し業務契約など、「伝わる力」で道を切り開いている。

そんな風に、未来を自分の力で創り変えていけた「伝わる力」を、遠慮して、言いたいことを言えない。でも、これからの未来を、自分の力で創っていきたい!!そんな人に伝えたいと奮闘中。

過去の経験と30年間の「ファン作り」マーケティング&セールスの実績を土台に、話下手、アピールやプッシュが苦手な人でも、本当に必要としている人に魅力や想いが伝わる方法を、日々研究している。本人は、バカ真面目で面白みがない人と思っているが、話すと面白いとのうわさあり。趣味は、美味しいものの食べ歩き。食べても太らない身体を探求中。

松﨑康学さんのインタビュー前編はこちら