マーチャントクラブは、2014年に開設した経営者のためのビジネスコミュニティです。このコラムでは編集部が、クラブで見てきたことや主宰・菅智晃の考え、公的なデータをもとに、経営者の悩みに役立つ情報をお届けしています。
発信したい気持ちはあっても、人に教えられるほどの実績がないと、最初の一本がなかなか書けずにいませんか。実績がないから発信できないと感じるのは、発信を「教えること」だと思っているからで、実践しながらその過程を見せる発信なら、今日からでも始められます。宣言と進捗の共有を重ねていけば、実績は発信のあとから、ちゃんとついてきます。
実績がなければ、宣言で注目を集め、挑戦の進捗を見せていけば大丈夫です。
この記事の結論
- 発信は「教えること」だけではない。実践しながら、その過程を見せることにも大きな価値がある
- 実績がなければ、宣言で注目を補う。挑戦の進捗も、途中の失敗も、信頼を重ねる材料になる
- 半歩先を行く人には、いつも需要がある。数字で背伸びせず、等身大でも姿勢はプロで発信する
この記事では、主宰の菅智晃の体験と、マーチャントクラブで発信を始めた仲間の姿をもとに、実績がない段階からの発信の中身と始め方をお伝えします。記事の中の主宰・菅智晃の話は、菅が毎週配信している音声番組「休日会議」での発言と、編集部による本人への取材がもとです。あなたの発信の最初の一本を後押しできれば嬉しく思います。
では、本題に入ります。
もくじ
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発信は「教えること」だけではありません
情報発信というと、成功した人が、うまくいったやり方を教えるものだと思われがちです。そう考えると、実績がないうちは何も書けなくなってしまいます。
編集部が菅に聞くと、学んでから実践するよりも、実践の中で学ぶのがいちばん早いといいます。学びを先にすると、インプットばかりが増えて、なかなかスタートが切れません。発信も同じで、教えられるようになってから始めるのではなく、実践しながら、その過程を見せていけばいいのです。学びと行動の順番については、ノウハウコレクターの抜け出し方でも詳しくまとめています。発信は、挑戦している途中から始めていいものです。
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実績がなくても、出せるものはたくさんある
2014年の放送で菅は、「実績がなくても、やれることはいっぱいあって」と話し、実績がない人でもできる発信をいくつも挙げています(休日会議#033)。
たとえば、実践している過程を見せる、今ぶつかっている壁とその乗り越え方を語る、上に立たずに「一緒にやろう」と声をかけて輪を作る、誰かを手伝う、役立つ情報を集めて紹介する、人に取材したりアンケートを取ったりする、といった発信です。どれも、実績がなくても始められます。
これは、菅がビジネスの発信を始めたころの体験にもとづいていて、初めてのビジネスコンテンツを出した2006年から言い続けている考え方です。どれだけ時代が流れても変わらない、と菅は話します。AIが書いた記事が増えている今は、なおさら、実際にやってみた人の言葉に価値があります。あなたが今取り組んでいることそのものが、誰かにとっての役立つ情報です。
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実績の代わりに、宣言で注目を集める
実績がないなら、宣言で注目を補うことができます。注目というと、目立つことのように聞こえるかもしれません。ここでいう注目とは、読む人にとっての「読む理由」を作ることです。2016年の放送で菅は、実績がない人は「いつまでにこうなるので、この過程を全部シェアしていきます」と宣言して発信すればいいと話しています(休日会議#107)。
2015年の放送では、メルマガで「いつまでにこうなる」と公言して、「一緒にやりませんか」と呼びかける発信の形も紹介していました(休日会議#043)。宣言は、読む人にとって、続きを見守りたくなる理由になります。宣言から仲間が生まれていく流れは、起業して仲間がいないと感じたらで書いています。期限つきの宣言は、それだけで人の目を引く発信になります。
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宣言をして「やり切った仲間」がいる
マーチャントクラブの仲間にも、宣言から大きな挑戦をやり切った人がいます。2017年、大五郎さんはマーチャントクラブの3周年の会で、250人が入るホールでワンマンライブをやると宣言し、実際にやり切りました(休日会議#184)。
その直後の放送で菅は、「自分は実績がないからなんやかんやと言ってたら、ただただ注目されないだけで終わってしまう」と話しています(休日会議#188)。実績がないうちは、せめて宣言で読む理由を作り、その進捗をシェアしていけばいい、という考えです。宣言したその日から、あなたの挑戦は誰かの関心ごとになります。
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挑戦の進捗も、途中の失敗も、魅力に変わる
宣言したら、そのあとの進捗を見せていきます。編集部が菅に聞くと、挑戦の進捗を共有することには大きな価値があり、途中の失敗さえも魅力の一つに変わるといいます。
うまくいったことだけでなく、試してみてうまくいかなかったことも、正直に見せてください。読む人は、その人が本気で挑戦していることを、過程の中から感じ取ります。菅は、こうして進捗を見せていくことが、信用や信頼を重ねていくうえでも最適な進め方だと話しています。途中の姿を見せるほど、あなたを応援してくれる人は増えていきます。
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半歩先を行く人には、いつも需要がある
すごい成果を出した人でなければ、人の役に立てないわけではありません。2014年の放送で菅は、以前に運営を引き受けていた、神田の通いのビジネスコミュニティ「ウインズスペース」での出来事を話しています(休日会議#015)。会員たちは、すごい講師よりも、受付をしていた浅野君から教わることに価値を見出していたそうです。浅野君は当時、月に10万円から20万円ほどの成果を出していた人でした。
数千万円を稼ぐ人は、月5万円を稼ぐまでの壁を、もう忘れているかもしれません。今まさにその壁を越えたばかりの人なら、どこで詰まり、何が大変だったかを、リアルに伝えられます。
編集部が菅に聞くと、大きな成果を出した経営者ほど1対1の時間は取れなくなり、100対1のような関わり方になっていくといいます。なので、半歩先を行く伴走者として、1対1で寄り添える人には、いつも一定の需要があるのです。一歩先を歩くあなたにしか、届けられない言葉があります。
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等身大で、数字も正直に。姿勢はプロで
等身大で発信することと、「初心者なので」と名乗ることは違います。同じ2014年の放送で菅は、起業した時点でプロ意識は持つべきだと話しています(休日会議#015)。八百屋さんが「初心者なので」と言って接客していたら、お客さんは不安になります。
実績は等身大のまま正直に見せつつ、お客さんや読む人への向き合い方には、プロとしての責任を持ってください。この両方がそろうと、発信は安心して読んでもらえるものになります。正直さとプロ意識は、両立できます。
実績がない不安から、実際より大きな数字を見せたくなることもあるかもしれません。菅は同じ放送で、作ってしまった数字を掲げると、そのあとは本当に苦しくなるだけだと話しています(休日会議#015)。露骨な数字を見せることだけが武器ではない、とも話していました。
大きく見せた発信は、続けるほど現実との差に苦しくなります。小さな数字でも、正直に出していけば、それがそのまま積み重ねの記録になります。正直な数字は、あとから振り返ったとき、あなたの成長の証になります。
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主宰の菅も、実績を伏せた新しいアカウントで試しました
実績がない状態からでも、発信で成果は出せます。菅はそれを会員に示すために、自分の名前も実績も伏せた、まったく新しいnoteのアカウントで運用を始めました。2025年の放送でも、その検証について話しています(休日会議#570)。ハンドルネームとイラストのアイコンを使い、ほかのメディアからアクセスを呼び込むこともしていません。
何者でもない状態から、どうすればコメントが増えていくのかを検証し、30日間の数字を記録しました。そこから興味を持ってくれた人を募ってセミナーを開き、そのセミナーを動画にしてコンテンツにしています。販売のときも自社の媒体では紹介せず、それでも売れていく流れを実演しました。菅は、検証がまだ途中の段階でも、セミナーで共有すると決めていたそうです。完成形を見せるより、途中の段階を見せたほうが、聞く人にとってゴールが近く感じられるからです。実績がなくても、検証と発信を重ねれば、ちゃんと形になります。
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聞いてくれる人がいると、発信は続けやすい
一人で発信を続けるのは、思っている以上に大変です。2021年の年末の放送で菅は、100日間の配信に挑戦する人に、その音声を全部聞くと伝えていました(休日会議#401)。
それをきっかけに、今では、会員が配信しているポッドキャストを聴きながら作業をするのが、菅の毎日の日課になっているそうです。会員の番組は、マーチャントクラブの会員番組一覧でも紹介しています。聞いてくれる人が一人いるだけで、発信は続けられるものになります。
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届きにくい発信と、届いていく発信
同じように実績がない段階から始めても、読まれずに止まってしまう発信と、少しずつ人が集まっていく発信があります。分かれ目になるのは、何を見せるかです。
| 場面 | 届きにくい発信 | 届いていく発信 |
|---|---|---|
| 始めるタイミング | 教えられる実績ができるまで待つ | 実践しながら、その過程から始める |
| 最初の一本 | うまくいったやり方を教えようとする | これから挑戦することを期限つきで宣言する |
| 見せるもの | 結果だけを見せる | 進捗と途中の失敗も見せる |
| 数字の扱い | 実際より大きく見せる | 小さくても正直に出す |
| 立ち位置 | 上から教える先生になろうとする | 半歩先を行く伴走者として寄り添う |
| 続け方 | 一人で黙々と書き続ける | 聞いてくれる人や仲間に届ける |
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最初の一本を書く前に、確かめたいこと
全部そろっていなくても構いません。答えられた項目から、そのまま最初の発信のテーマになります。
CHECK LIST
- これから挑戦することを、期限つきで宣言できるか
- 今取り組んでいることの過程を、言葉にできるか
- 今ぶつかっている壁と、乗り越えようとしている工夫を書けるか
- うまくいかなかったことも、正直に出せるか
- 実際より大きく見せる数字を使っていないか
- 発信を聞いてくれる人、見てくれる人が一人でもいるか
今日の宣言が、あなたの発信の最初の一歩になります。
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よくある質問
Q実績がないのに発信すると、信用されないのではないですか?
実績を大きく見せようとするほうが、信用を失いやすいものです。挑戦の進捗を正直に見せていくことは、信用や信頼を重ねるうえで最適な進め方だと、主宰の菅は話しています。途中の失敗も含めて見せることで、読む人は本気の挑戦を感じ取ってくれます。
Q何を宣言すればいいか分かりません。
「いつまでに、何をするか」を一つ決めてみてください。大きな目標でなくても構いません。期限と内容がはっきりしていると、読む人は続きを見守りたくなります。宣言したら、その過程をそのまま発信していきます。
Q初心者だと正直に書いても大丈夫ですか?
実績や経験は、等身大のまま正直に書いて大丈夫です。ただ、「初心者なので」と自分から名乗ることとは分けて考えてください。主宰の菅は、起業した時点でプロ意識は持つべきだと話しています。正直さとプロとしての責任は、両立できます。
Q失敗したことまで発信するのは、怖いです。
失敗は、発信の中では魅力の一つに変わります。主宰の菅も、挑戦の進捗の共有には大きな価値があり、途中の失敗さえも魅力になると話しています。うまくいかなかったことと、そこから何を変えたかをセットで書くと、読む人の役にも立ちます。
QAIで記事を書いてもいいですか?
道具として使うのは構いませんが、中身はあなた自身の体験を大切にしてください。AIの記事が増えるほど、実際にやってみた人の言葉は貴重になります。過程や気づき、失敗は、あなたにしか書けないものです。
Q発信がなかなか続きません。
一人で続けようとせず、聞いてくれる人や見てくれる人を見つけてみてください。主宰の菅は、会員が配信しているポッドキャストを聴きながら作業をするのが日課になっているそうです。誰かが受け取ってくれていると分かるだけで、発信は続けやすくなります。
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SUMMARYまとめ
宣言と進捗から、発信は始められる
実績がないから発信できないと感じるのは、発信を「教えること」だと思っているからかもしれません。実践しながら、その過程を見せることにも、大きな価値があります。
実績がなければ、宣言で注目を補い、挑戦の進捗を見せていけば大丈夫です。途中の失敗も魅力に変わり、信頼を重ねる材料になります。半歩先を行く人の言葉には、いつも需要があります。
数字で背伸びせず、等身大でも姿勢はプロで。最初の一本は、これからの挑戦を一つ宣言するだけで十分です。
実績がない段階からの発信を、メルマガで後押ししていきます
主宰・菅智晃の無料メルマガ「THE GIFT」では、2006年から発信を続けてきた菅自身の体験談と、仲間の挑戦を見てきた中で組み立てた発信の考え方を届けていきます。最初の一本に迷っている方こそ、まず読み物として役立ててください。
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