第92回目となる定例会に今回登壇されたのは、マーチャントクラブ主催かつマーケティングコンサルタントでもある菅智晃さんです!
広報員会ライター:堺彬
今回のテーマは『1対多』です。
個人事業主、もしくは小規模事業主として事業をしている方で、「お客様と一対一での対話が多い」という方は決して少なくないと思います。例えば、DMを送ったり直接コミュニケーションをとり、自身の商品やサービスを販売するなどです。
フリーランスとして活動をし始めた私も、実際に1人1人にメッセージを送り、サービスやコミュニティの紹介などをすることは少なくありません。
しかし、そんなかで「何度もお誘いのメッセージを送るのは申し訳ないし、正直辛い…。」なんて思うことはないでしょうか?正直いうと、私はそうです。
そして同時に「できれば複数人に向けて、アプローチができたらいいのにな。」「できれば自分の商品やサービスをより多くの人に届けたいな。」と思うことが多々あります。…きっとあるのではないかと思います。
もし、ここまでのお話に「うんうん、そうなんだよ。」と思われたのなら、今回の講義はまさにピッタリです!
なぜなら、今回の講義では1人1人にアプローチをするのではなく、複数人に向けてどうアプローチをしていくのか。つまり、「1対1」ではなく「1対多」をどう攻略していくのかということがテーマだからです。
そんな今回の講義の概要をまとめると、以下の通りです。
- 「1対多」を成功させるための設計図作り
- 「1対多」を意識して情報発信をする際のポイント・注意点
- プレファレンス(選考性)
今回は「多方面にアプローチをしていきたい」「自分の商品やサービスをより多くの人に届けたい」という方向けの内容となっています。
ネットで調べるだけでは絶対に手に入らないリアルな情報なので、ぜひ本記事を参考にしながら本編の動画を見ていただけると幸いです。
講師 菅智晃 プロフィール
2003年、個人インターネットビジネス黎明期より資金3万円で独立。編集者型モデル、箱型モデル、サービス利鞘モデル、量産型会員制モデルを基軸に、独立起業の登竜門としてコンサルティングとプロデュースに従事。
現在はライフワークを中心に、地元の店舗コンサルティングを無料実施、月1回の勉強会と交流会を全国各地で開催するクラブの設立。また、就職と起業が全ての方にとって同列の選択肢となる時代作りを目標に、セミナーや講演を開催。好きな事は起業志望者や経営者との交流。プライベートも99%がビジネスで出会ったクライアントやパートナー。
2016年以降は、中小企業から上場企業までマーケティングを中心としたアドバイザーやプロジェクトに参画。マーチャントブックスでは全シリーズの監修者として輝く経営者の認知拡大に努める。
著書
メール起業40の成功法則(2007年)
小さくて強くて会社の作り方(2014年)
株式会社アイマーチャントHP
プロフィール詳細
公式LINE
※毎週日曜日配信中のPodcast番組『休日会議』の最新情報もお届けしています!
講義概要
1対多を成功させるための設計図作りとSTP理論
講義の前半では、「1対多」を攻略するにあたってやるべきことについてお話してくださいました。
菅さんは冒頭でとても大事なことを言われます。
「1対1が強くなると依存が強くなり、大人数にメッセージを送ることに苦手意識を持ってしまう。BtoBならまだしも、BtoCではどんどん手詰まりになってしまうので気をつけなくてはいけない。」
1人1人とコミュニケーションをとることに慣れてしまうと、売上面でも限界が見えてしまうとのこと。さらなる成果を目指すなら、「1対多」が大事なんだとお話してくださいました。
(補足:1対1が悪いというわけではなく、できることが前提で次のステップへ進むのならという意味です)
そして菅さんは、「1対多」を成功させるためにも以下のポイントを押さえておくことが大事だと語ります。
- S:セグメンテーション
- T:ターゲティング
- P:ポジショニング
上記の内容は『STP理論』と呼ばれているそうで、マーケティングを意識するにあたって覚えておくべきポイントだそうです。
私自身、「とにかく行動をすれば成果が出るだろう!」と思っていたのですが…。今回の講義を聞いたことで、ちゃんと戦略を練ってビジネスを進めなくてはいけないと反省しました。
なんとなくでビジネスをしていても、成功は遠のくだけ。どんな人に自分の商品を届けなくてはいけないのか、またはどうやって市場を選んでいけばいいのか。
1対多の攻略方法もそうですが、ビジネスにおける基盤の作り方をの重要性を再認識しました。
「1対多」を意識して情報発信をする際のポイント・注意点
定例会の中盤から後半にかけては、「1対多」を意識した情報発信をしていく中で押さえておくべきポイントについてお話してくださいました。
STP理論に基づいてターゲットや自分の立ち位置が明確になってきたら、あとは情報発信をするステップです。とはいえ、ここで問題になるのが「どんな打ち出し方をしていけばいいのか」「どんな内容を届ければいいのか」ということです。私自身もメモをとりながら「どうしたら良いのだろう…。」と考えてしまいました。
そんな問題や疑問を払拭するように菅さんはこう語ります。
「情報を届ける際に考えなくてはいけないのが、ユーザー側のメリット。情報を届ける相手がメリットを感じてもらわないと、そもそも情報を届けることができない。」
この言葉を聞いて、私はハッとしました。
ただ情報を届けても意味がない。
ちゃんと情報を届けるユーザーのことを考えていく必要がある。
これが抜けてたから、なかなかメルマガ登録や商品の購入に繋がらなかったんだ、と。
そして、菅さんはどんな切り口で情報を届けていくべきなのか、過去の事例を交えながら共有してくださいました。
- どんな世界観を作っていくのか
- どんな風に見られたいのか
- どんな人に情報を届けたいのか
日々の挑戦内容を届けるもよし。
将来の目標を宣言して、過程をシェアするもよし。
情報発信といえば、「何をどこで発信するか」ばかりに目がゆきがちですが、前半のSTP理論にのっとった設計ができ、その上で中盤以降の「届け方」について考えて組み立ててゆかないと折角の発信が成果に結びつかないのだな。
ということを本会の講義では学ぶことができました。
堺的見どころポイント
ここからは、ライター堺が「ここは特にチェックするべき!!!」と思ったポイントについてお話させていただきます。
主観を通しての話となりますが、動画視聴の際に参考にしていただければと思います!
プレファレンス(選好性)
講義の終盤、菅さんは商品やサービスを売る際に必要となる『プレファレンス(選考性)』について語ってくださいました。
自身の商品やサービスを消費者から買ってもらうためにも、まずは『消費者に選んでもらう』必要があります。無意識で自身の商品やサービスを選んでもらうのが理想的ではあるものの…。私のように、「どうやればターゲットから選ばれる存在になるんだろう…?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
そんな中、菅さんは「選ばれるためには、ユーザーに対して満足度や安心感を与えなくてはいけない」と語ります。
選ばれるためには、
- 認知
- 知覚品質(雰囲気)
- ブランドロイヤリティ(愛着度)
- 連想(イメージ)
- 資産(繋がりやバックボーン)
この5つの要素を押さえておかないと、なかなか選ばれないことを教えていただきました。
「1対多」に向けた発言は、後々商品やサービスを売っていくためにするもの。
そのためにも、まずは情報発信をしていきプレファレンスを上げることが大事だということを学びました。
私としても、自分がもつ商品やサービスを選んでもらうためにも、準備を進めなくてはいけません。なので、まずはSTP理論を意識してターゲットを絞り、認知してもらうための情報発信を進めていこうと思います!
改めて、菅さん。
貴重なお話、ありがとうございました!
ちょっとした余談【定例会当日の出来事】
ここからは少し余談として、定例会当日の出来事をお話させていただきます。
定例会当日は、マーチャントクラブの事務所にて行われています。
Zoomにて配信をしながら、菅さんの話を直接聞きたいという人が事務所に集まっていました。
※事務所内では、ソーシャルディスタンスを保ちながら講義を開催しております。
今回は、田原さんと工藤さんが遠方からはるばる参加してくださいました!
そして、事務所に参加表明をしたみなさんが集まったところで、定例会スタートです。
まずはマーチャントクラブ・支部の活動報告から。
『支部』とは、「ビジネスの基礎を学びたい」「これからビジネスに挑戦したい」人向けに設立された、新たなビジネスコミュニティです。
現在、7つの支部が設立されており、支部代表の方がそれぞれ活動報告と今月開かれる定例会の詳細をお話されました。
今回は福岡から来られた田原さんも事務所にいらっしゃったので、前に立ってお話をしていました。
そして、支部の活動報告が終了したら、菅さんの講義がスタート!
会場に集まったみなさんは真剣に話を聞きながら、菅さんの言葉1つ1つに頷きながら大事なポイントをメモしていました。
休憩中は講義の感想を話し合ったり、仲良く談笑している姿も見えましたね。
みなさん真剣そのものなので、私も「頑張らなくては!」と身が引き締まる思いで講義を聞いていきました。
そして、マジメな講義が終わった後は、事務所に来たメンバーで談笑タイム。
お酒を片手に、互いの近況報告をしていました。
そして、事務所でお酒をいただくときは、ご飯が机の上にたくさん並ぶのですが…。
今回は、たこ焼きやクッキーが並んでいました!
いつも美味しくいただいております。
私も定例会には、毎回必ず参加しているのですが。
「真剣な時は真剣に。オフの時は、互いにコミュニケーションを取る。」
ここがマーチャントクラブの魅力の1つだと感じています。
そして、講義後には直接菅さんに相談できるのも魅力の1つ。
さらに、普段ビジネス業界で最先端を走っている人たちとお話できるのも魅力の1つです。
なので、普段ビジネスをしているけど相談ができない。
1人の社長や事業主と話して、知見を広めたい。
そんな方こそ、マーチャントクラブへの扉を開けていただきたいと感じています。
マーチャントクラブ自体もどんどんバージョンUPしているので、今後の展開にもぜひご期待ください!!
広報員会ライター:堺彬
第92回マーチャントクラブ定例会 講義ビデオ
1対多
講義全編
定例会前半(1対多を成功させるための事前設計 / 対象の絞り込み)
定例会中半(リワード設定/世界観作り/メルマガ・ライブ配信・SNS共通)
定例会後半(ブランドエクイティ/ WEB3.0を事例としたタイミングと未来予測など)
マーチャントクラブのメンバーは過去の講義ビデオをいつでも振り返る事ができます。(講師によっては当日参加者のみに公開する部分があり、講義ビデオでカットしています。)また、勉強会では交流会も含めて自由に質問が出来る環境がありますので、当日参加をお勧めいたします。
講義ビデオは予告なく公開を中止する事もありますので、メンバーは極力講義ビデオに目を通して、理解を深めていただければと思います。
※過去の講義となりますので講師の方々へ直接の質問はご遠慮ください。クラブメンバーの方で、わからない部分や聞いてみたい事は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。勉強会のテーマも随時募集しております。